BMW 850i
クルマにはどこといって悪いところはない。発売時期が問題だった。このV12クーペは、ベルリンの壁が崩壊し、東ドイツの貧困が明らかとなった1989年に生まれた。このとき湧き上がったエコロジー意識によって、このクルマは浪費癖のある放蕩息子とみなされてしまった。
「お前はもう死んでいる……」と思ったら、まだ現役のクルマ12台
BMW Z8
1999年に誕生したZ8は、最先端技術をグラマーな50年代女優のような507ロードスターに融合させようとした。素晴らしいアイデアだったが、走りも50年代になってしまった。それでも、今ではコレクターズ・アイテムである。
BMW C1
四輪のドライバーでも安心して乗れるスクーターC1は、アンダーパワーで、醜く、立ち上がったウインドウスクリーン、ルーフ、ワイパーからわかるように、扱いにくい代物だった。2000年に発売されたが、ありがたいことに短命だった。
BMW 5シリーズGT
本来GTとは押しが強く礼服の似合うクーペのことだ。また、性能をアピールするホットサルーンやホットハッチのことでもあるが、2009年に発売されたBMW 5 GTは奇妙に肥大したハッチバックで、エレガンスと俊敏性に欠けていた。
BMW 7シリーズ
伝説のデザイナー、クリス・バングルによる最初のBMWで、そのデザインは物議を醸した。ダブルデッカーのトランクと、わかりにくい初代iドライブ・システムが特徴。興味深いことに、16年たった今ではまったく奇異には見えない。
今後BMWは何を見据える? まだの方は「BMW、より上流へ デザイナーとマーケターが見据える未来とは?」をご覧ください。
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