現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > ヴィッツ “GRMN” 試乗 1.8ℓスーパーチャージド、出力210ps以上

ここから本文です

ヴィッツ “GRMN” 試乗 1.8ℓスーパーチャージド、出力210ps以上

掲載 更新
ヴィッツ “GRMN” 試乗 1.8ℓスーパーチャージド、出力210ps以上

もくじ

どんなクルマ?
ー ヴィッツ “GRMN” エンジンが別物
どんな感じ?
ー 6MT採用 先代GRMNターボから進化
ー 本格的LSDがアドバンテージ
「買い」か?
ー ライバルは、欧州ホットハッチ勢

86 “GR” 試乗 標準モデル/GRMNと何が変わる? プロトタイプで検証

どんなクルマ?

ヴィッツ “GRMN” エンジンが別物

86 “GR” プロトタイプの項でも書いたように、GAZOO Racing Companyの新設にともない、トヨタは「GAZOO」銘柄のスポーツモデルの再編・拡大を発表した。ただ、「GRMN」を冠するモデルの定義は以前と変わらない。


「GR」や「GR SPORTS」などの量産カタログ商品では基本的にボディとシャシー、そして内外装にとどまるのに対して、GRMNはその範囲をエンジンを含めたパワートレインにまで拡大。……ということは、つまりイジリに実質的に制限は設けない。しかも、限定販売を前提とすることで、イジリレベルには妥協しない「GAZOO、ここにあり!」を象徴する頂点的な存在が、GRMNだそうである。

そんな新体制GAZOOの象徴となるべき第1弾として開発中なのが、この「ヴィッツ “GRMN”」である。発売目標時期は来年春ということで、210ps以上/25.5kg-mというBセグホットハッチ最上クラスをうたう専用スーパーチャージドエンジンの性能も、今のところは目標値である。


新しいヴィッツ “GRMN” も先代にあたるGRMNターボ同様に、ボディは日本未導入の3ドアとなる。先代との最大のちがいはエンジン。歴代ヴィッツターボは1.5ℓ+ボルトオンターボだったが、今回は初めてベースエンジンを1.8ℓの2ZR系に変更。前記の目標スペックは先代より50ps以上/4kg-mも引き上げられている。




そのほかにはタイヤが先代よりワンセクションせまいのが興味深い。ダンパーも今回はザックス製を採用予定だ。

どんな感じ?

6MT採用 先代GRMNターボから進化


ギアボックスは当然のごとく6MTだが、じつはこれも先代GRMNターボまでは5速だったから、大きなグレードアップだ。内装はパッと見では専用スポーツシートとアルミペダルが目立つ程度だが、じつはステアリングホイールも専用である。


標準より小径化された専用ステアリングは、微妙な径、グリップの太さ(というか細さ)や形状までトヨタの好き者エンジニアたちによって丹念に作りまれたなかなかの逸品である。同ステアリングはもともと、GAZOO Racing Companyの前身である「スポーツ車両統括部」が長年のノウハウをもとに設計開発して、86後期型に初採用した。今後は86のみならず、GAZOOの定番ステアリングホイールとして使われていくらしい。



本格的LSDがアドバンテージ


試乗は別項の86 “GR” 同様に袖ヶ浦フォレストレースウェイの数ラップにかぎられた。

ルーテシアR.S.などの同クラスのトップランカーに匹敵するスペックをうたうエンジンは、少なくともこの小さめなサーキットでは十二分に速く、ハイエンドではしっかりと炸裂して、なかなかの快音を放つ。注目の6MTもまずまずの操作性だ。


サスペンションは意外と穏やかな設定のようで、市街地で閉口する乗り心地になりそうな不安はなかった。


嬉しいのはトラクション対策を、ルーテシアR.S.のようなブレーキLSDではなく、本格的な専用LSDが担うことである。ドライのサーキットをいいことに今回は遠慮なしに踏みまくったが、多少のリアの乱れはおかまいなしに、ステアリングを切った方向にグイグイと引っ張るトラクション性能にも不足は感じなかった。


惜しいのはブレーキで、サーキット走行ではもう少しガツンと効いてほしい。対向ポットキャリパーもいいのだが、まずはディスクローターを大径化するほうが、機能的にもビジュアル面でも優先すべきと思う。



「買い」か?

ライバルは、欧州ホットハッチ勢


国内入手可能なものでも、ルーテシアR.S.にプジョー208GTi by Peugeot Sport、そして来たるべき新型ポロGTI、海外に目を移せばフォード・フィエスタST……と欧州BセグメントGTIのトップリーグは群雄割拠だが、それらに正面から対抗できる国産車は事実上、これしかない。


価格はもちろん未定だが、先代GRMNターボから推測すれば300万円は切るかも……だろうが、それだと価格的にも前記の欧州勢とガチンコである。


まあ、今回のプロトタイプに乗るかぎり、少なくとも絶対性能で十分には対抗できそうな予感はあるが、いずれにしても限定で即完売が予想されるのは残念。まあ、今の日本ではこの種のクルマは限定でないと成立しにくく、限定でもやろうとしないメーカーが多いなか、こうして商品化してくれるだけでもありがたいが……。

トヨタ・ヴィッツ “GRMN” プロトタイプ(スペックは現時点の情報)

こんな記事も読まれています

日本でのライドシェア解禁で目立つ「否定的な声」! 犯罪はあってはならないがライドシェアなくして足が確保できない地域もある
日本でのライドシェア解禁で目立つ「否定的な声」! 犯罪はあってはならないがライドシェアなくして足が確保できない地域もある
WEB CARTOP
最新のランクルは最良? ランドクルーザー250に試乗 オフロードも最新技術で快適に
最新のランクルは最良? ランドクルーザー250に試乗 オフロードも最新技術で快適に
日刊自動車新聞
パワフルなエンジン、卓越した走行性能と上質なインテリアを備えた美しいクーペ これ以上何を望む?「メルセデスAMG CLE 53」
パワフルなエンジン、卓越した走行性能と上質なインテリアを備えた美しいクーペ これ以上何を望む?「メルセデスAMG CLE 53」
AutoBild Japan
深刻なバスドライバー不足! 「お客様は神様」精神を捨てて、欧米の合理的価値観に切り替えるのが本当に正しいのか?
深刻なバスドライバー不足! 「お客様は神様」精神を捨てて、欧米の合理的価値観に切り替えるのが本当に正しいのか?
Merkmal
日産の「S13型シルビア」なぜ人気? デートカー&走り屋御用達… “ヤングタイマー”なクルマの魅力とは
日産の「S13型シルビア」なぜ人気? デートカー&走り屋御用達… “ヤングタイマー”なクルマの魅力とは
くるまのニュース
久々の優勝もマクラーレンはまだまだ慎重。ステラ代表「レッドブルと互角に戦うためには、もう1回アップデートが必要」
久々の優勝もマクラーレンはまだまだ慎重。ステラ代表「レッドブルと互角に戦うためには、もう1回アップデートが必要」
motorsport.com 日本版
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]まずはスピーカーを換え、可能なら最新ナビorアンプDSPを追加!
[音のプロが推す“超納得”スタートプラン]まずはスピーカーを換え、可能なら最新ナビorアンプDSPを追加!
レスポンス
目指せ100色! 電動モビリティブランドWOが「wonkey」のニューカラーとハイパワーモデルを発売
目指せ100色! 電動モビリティブランドWOが「wonkey」のニューカラーとハイパワーモデルを発売
バイクのニュース
初見殺しの難所「海老名JCT」どう攻略!? 東名・圏央道・小田原厚木道路の「謎分岐」に翻弄される人々 鬼門の「厚木IC」とは
初見殺しの難所「海老名JCT」どう攻略!? 東名・圏央道・小田原厚木道路の「謎分岐」に翻弄される人々 鬼門の「厚木IC」とは
くるまのニュース
マクラーレン アルトゥーラ/アルトゥーラ スパイダー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
マクラーレン アルトゥーラ/アルトゥーラ スパイダー【1分で読める輸入車解説/2024年最新版】
Webモーターマガジン
【SCOOP!!】ヤマハWRが200ccの水冷DOHCで復活?! 本格オフのWR200Rとモタード版WR200Xを大胆予測!!
【SCOOP!!】ヤマハWRが200ccの水冷DOHCで復活?! 本格オフのWR200Rとモタード版WR200Xを大胆予測!!
WEBヤングマシン
トヨタ新型「エスティマ」!? 斬新「タマゴ型」×スポーティデザインが超カッコイイ! 「超静音モデル」化予想のCGが公開
トヨタ新型「エスティマ」!? 斬新「タマゴ型」×スポーティデザインが超カッコイイ! 「超静音モデル」化予想のCGが公開
くるまのニュース
カワサキ「Ninja 650」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
カワサキ「Ninja 650」【1分で読める 国内メーカーのバイク紹介 2024年現行モデル】
webオートバイ
メインスペースは大きなボックスシート! フルフラットへの切り替えも簡単なトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
メインスペースは大きなボックスシート! フルフラットへの切り替えも簡単なトヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
国産車にない[大胆デザイン]で登場!! ヒョンデの実力がスゴイぞ! これからのクルマに必要な事って?
国産車にない[大胆デザイン]で登場!! ヒョンデの実力がスゴイぞ! これからのクルマに必要な事って?
ベストカーWeb
GRヤリスがついに240万円に!? [本当の]GRヤリス購入に注意したいコト
GRヤリスがついに240万円に!? [本当の]GRヤリス購入に注意したいコト
ベストカーWeb
プライベーターのポルシェが首位躍進。トヨタ2台はペナルティで相次ぎ後退【WEC第3戦スパ/前半レポート】
プライベーターのポルシェが首位躍進。トヨタ2台はペナルティで相次ぎ後退【WEC第3戦スパ/前半レポート】
AUTOSPORT web
【途中経過】2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン 決勝3時間後
【途中経過】2024年WEC第3戦スパ・フランコルシャン 決勝3時間後
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

118.2194.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.0355.0万円

中古車を検索
ヴィッツの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

118.2194.2万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

10.0355.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村