もくじ
ー 最高速という指標は一部モデルに
ー EVでも心を掴むための「発想の転換」
ロールスやベントレー、「死」の先にある希望 超高級車の墓場を訪ねる
最高速という指標は一部モデルに
ベントレーの最高経営責任者(CEO)ヴォルフガング・デュルハイマーによると、これからのベントレーは最高速度の速さにはこだわらないそうだ。
デュルハイマー氏は、伝統的にすべてのモデルにおいて秀でた最高速度を追い求めてきたが、顧客の要求と技術の変化によって、今後は優先順位が変わると考えている。
「従来は、最高速度が200mph(322km/h)を超えるかどうかが、販売側から求められてくるポイントでした」
「しかし、将来的には数種類のモデルだけがこの最高速度を重視することになり、そのほかのモデルは、良い乗り心地、環境への配慮やゼロエミッション化など、ほかの面に注力していきますね」と語る。
また「都市部の混雑した交通の中で、浄化された綺麗な空気を呼吸できる事を想像してください。電気で走行できるなら、排気ガスがもたらす環境問題は気にしなくて済みますし、騒音問題もなくなります。パフォーマンスの定義は、こんにちにおいて大きく変化しているのです」とも。
しかし、キャラクターの部分で、薄味にならないのかが心配。それに対してもデュルハイマーは、独自の見解をもっている。
EVでも心を掴むための「発想の転換」
デュルハイマーは時期までは明確に触れなかったが、これらの課題にベントレー自身が主導権を取ると述べた。
「顧客は、自身が何を求めているのかを明確にはわかっていない場合があります。しかし、それは大きな問題ではありません。こちらから提示していけばいいし、それこそがわれわれの使命です」
「たとえば中国では、最高速度より、大気汚染の方が関心を持たれるようになっています」
いっぽうで、デュルハイマーは未来の電化されたベントレーは、エンスージァストに十分アピールできると語る。
「話題となるのは、クルマが発するエモーショナルな部分で、われわれはそれを楽しむための五感と経験があります。たとえば、高速で移動するクルマは、視覚を刺激しますね?」
「クルマの味付け自体が変化しています。以前はカストロールのオイルが放つ、香ばしい香りだったかもしれませんが、今は当然違います。音についても同様です」
「電気自動車は従来のクルマとは大きく異なる音環境を持ちますが、静寂とは贅沢でもあるのです。ある一方の感覚が静まれば、ほかの感覚が高まるもの。わたしは将来に対して非常に楽観的に捉えているのです」
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