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2.0ℓ4気筒エンジンのジャガーF-タイプ・コンバーチブル 試乗記

掲載 更新
2.0ℓ4気筒エンジンのジャガーF-タイプ・コンバーチブル 試乗記

■もくじ

どんなクルマ?
ー2.0ℓ4気筒ならではの「メリット」

アルピーヌA110 同乗試乗&インタビュー ポルシェ718ケイマンを超えたか?

どんな感じ?
ーなにより嬉しい、鼻先の軽さ

「買い」か?
ー常に気になる718ボクスターの存在

■どんなクルマ?

2.0ℓ4気筒ならではの「メリット」

F-タイプ・コンバーチブルのエントリーモデルとなるクルマが新たに出現した。

かつてのXタイプ以来、久しぶりの4気筒エンジンではあると同時に、スポーツモデルへの搭載はジャガー史上初めてのことである。

1気筒あたりの排気量や出力の競い合いは、新たな争いを予感させる。

ターボチャージャーで武装した2ℓエンジンは、決してパワー不足ではないと語るのはジャガー・ランドローバー社のチーフエンジニアを務めるマイク・クロス。

「300psを発生させるこのクルマは、1990年代初頭に登場した5.3ℓV12を搭載したXJ-Sよりもパワフルなのですから」とも述べた。

今回ジャガーにとっての自慢、経済性と環境に配慮したことと、敷居が低くなったこと。

以前は£50,000(700万円)では買えなかったが、2ℓのクーペならば予算内で収まる。

コンバーチブルを選ぶとそれより£5,485(77万円)だけ高くなる。

そこで気になるのは、ライバルのボクスターより£10,000(140万円)高い価格に正当性があるのか? という点だ。以下で見ていこう。

■どんな感じ?

なにより嬉しい、鼻先の軽さ

開発チームが使ったのと同じ、ノースウェールズの道を走ってみた。

高価なV6やV8のほうがマッチしていることは先日クーペを試乗したときから思っていることだが、控えめな4気筒エンジンのおかげで、クルマをよりコントロールしやすいと感じる。

従来の屈強なエンジンを持つF-タイプは、速くてスリリングなクルマであるが、一方で路面状態によっては制限を受ける。

しかしこの2ℓエンジンはトルクこそ小さいものの、シャシーとの組み合わせは、むしろこちらのほうがいいように感じる。

エンジンは純粋なスポーツカー向けのものではない。しかしジャガーの開発陣は上手にそれを隠している。

レブまで気持ちよく吹け上がり、加速と同時に、たちまちピークパワーが訪れる。

ダイナミックモードだとギアの変速が任意になるが、通常時の8速オートマだっていい仕事をする。ちなみにチーフエンジニアのマイク・クロスは4気筒モデルにマニュアルミッションの設定を設けることは今後も無いだろうと述べた。

4気筒エンジンの特筆すべき点は、V6よりも52kgも軽いということ。つまり車体前方が軽くなっていることを意味する。

重たいモデルよりもコーナリング性能に長けていて、グリップレベルは一級品であり、意のままである。

サスは柔らかなスプリングが、しなやかなダンパーと組み合わさっていて、悪くない乗り心地。しかし少し荒れた路面だと浮き上がるような感覚もある。

一方、ステアリングの応答性は素晴らしい。

エグゾーストの聞き心地がもう少しよければ……と思うのだが、これはわがままだろうか。718ボクスターにも共通するところだが……。

■「買い」か?

常に気になる718ボクスターの存在

F-タイプで安い、これがウリである。3.0ℓV6を買うよりも£3,700(52万円)節約できる計算だ。

燃費も2ℓエンジンのほうがいい。しかしボクスターの価格を考えると、買うには熟慮が必要かもしれないということを付け加えておかなければならない。

ジャガーF-タイプ・コンバーチブル2.0 i4

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