2017年7月27日、ホンダは10代目となる新型シビック・シリーズ、セダン、ハッチバック、タイプRを発表した。日本市場では2011年以来、5年振りの登場となる。9月29日から発売開始。
10代目の新型シビックは、シビック史上初となるセダン、ハッチバック、タイプRの3車種同時開発が行なわれた。また新世代のグローバル・プラットフォーム、インナーフレーム式ボディ、エンジンなどすべてがゼロから開発された画期的なニューモデルだ。
■10代目シビック国内復帰
開発目標はグローバルCセグメントの中でトップの性能を実現することで、操る喜びの追求、生活に役に立つクルマという2つの要素を両立させることが目標となっている。
ボディは、セダン、ハッチバックと、ハッチバックをベースにさらにチューニングしたタイプRの3種類で、セダンは主としてアメリカ、中国、アジア、ハッチバックはヨーロッパがターゲットになっている。
ボディサイズは、セダンが全長4650mm、全幅1800mm、全高1435mm、ホイールベース2700mm。ハッチバックは全長4520mmとショートボディだ。またタイプRはハッチバックをベースにしながら全長4560mm、全幅1875mm、全高1435mmとワイドボディになっている。
搭載されるエンジンは、標準モデルがL15型1.5Lの直噴ダウンサイジング・ターボで、ハッチバック用はハイオクタンガス仕様、セダン用はレギュラー仕様という違いがある。セダン用は173ps/220Nm、ハッチバックの6速MT用エンジンは182ps/240Nm、CVT用は182ps/220Nmという差がある。そしてタイプR用のK20C型2.0Lターボエンジンは320ps/400Nmと従来よりさらに出力をアップさせたスーパースポーツ・エンジンを搭載する。
トランスミッションはセダンはCVT、ハッチバックはCVTと6速MT、タイプRは6速MTという設定になっている。タイプR用の6速MTは変速時に自動的にギヤに回転を合わせるレブマッチング機能を持っている。
新型シビックは俊敏で、安定した走りを追求するとともに、Cセグメントの中でトップレベルの室内スペース、ラゲッジスペースの広さ、そして高い静粛性も追求されている。そのため、キャビン全体に徹底した吸遮音材を配置して、静粛性を高めている。
パッケージングは、新プラットフォームによって実現したロー&ワイドなスタンスをベースに、余裕のある居住スペース、セダンで519L、ハッチバックで420Lという大容量のラゲッジスペースを確保。また従来より低重心、低い着座位置により、スポーティかつ視野の広いドライビングポジションも実現している。
サスペンションは、新プラットフォームに合わせて開発され、フロントはストラット式、リヤはマルチリンク式を採用。操る楽しさと安心感を両立させた懐の深い運動性能を目指している。そのためシャシー部品は大幅に見直しされている。前後とも高剛性のサブフレームを採用し、液体封入式コンプライアンス・ブッシュ、低フリクションのスタビライザー・ブッシュなどと組み合わせている。またパワーステアリングも新開発の高剛性なデュアルピニオン式を新たに装備している。
ブレーキは上級クラス並みの電動パーキングブレーキ、ブレーキホールド機能を備えている。タイヤはセダンが215/55R16、215/50R17、ハッチバックは235/40R18を装着。従来より大径タイヤとしているのも特長だ。
セダン、ハッチバックはミリ波レーダーとカメラによるホンダ・センシングを装備。衝突軽減ブレーキ、路外逸脱抑制機能、渋滞追従機能付きACC、車線維持支援システム、オートハイビーム、道路標識認識機能を備えている。
また衝突安全性能は世界各国の基準を余裕を持ってクリアできるポテンシャルを備え、標準装備される6個のエアバッグ、ポップアップ式ボンネットなどと組み合わせ、最高レベルの安全性を確保している。
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