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【後編】歴代最高のVWゴルフGTIを探せ 初代/2代目/5代目/7代目が集結

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【後編】歴代最高のVWゴルフGTIを探せ 初代/2代目/5代目/7代目が集結

▶ 【前編】歴代最高のフォルクスワーゲン・ゴルフGTIを探せ 初代/2代目/5代目/7代目が集結

5代目GTI、3/4代目の免罪符?

歴代最高のフォルクスワーゲン・ゴルフGTIを探せ 初代/2代目/5代目/7代目が集結 前編

5代目の誘惑には、2代目の生産終了から12年という時の流れを明らかに感じる。まったく別世界のクルマに感じられるほどだ。

まるでその前までの出来の悪い2世代に対する、フォルクスワーゲンの謝罪とさえ思える。さもなくば、GTIの名にふさわしいクルマを造ろうという決意だろうか。

5代目は素晴らしいクルマだと感じた。もちろん200psの2.0ℓターボによって、パフォーマンスはそれまでのGTIでは比較にならない。

その数値は4代目以前と7代目のちょうど中間といったところなのだが、そうは感じられない。7代目はたしかに速いが、ずば抜けた感じではない。

5代目は十分に速く、中回転域では非常に力強く、ターボラグはほとんど感じられない。さらに興味深いのは、コーナリングを試みた際のレスポンスが優れていることだ。


グリップレベルはもちろん旧型車より高いが、加えてスロットルでのラインのアジャスト性でも勝っている。増加した車重は、ステアリングやシャシーから感じるフィールを弱めるが、初代では不可能で、2代目でもそうしたがらなかった、スロットルでのステアがこのクルマでは可能になっているのだ。

早い話、それまで乗ったモデルより楽しいのだ。乗り比べる前には、予想できなかった事態だ。

では、最新モデルである7代目はどうか。7代目はおそらく、40余年前の初代の精神に最も忠実だ。

7代目GTI、すべてが最高レベル

2代目が30年前の当時にそうだった以上に、日常遣いで楽しめる。洗練され、高品質で、この上ない運転環境とクラス最高水準の乗り心地とを両立しているのだ。

走りこむほどに、速さとファントゥドライブで、期待以上に目覚ましかった5代目をすら凌いでいることが判ってきた。このクルマを形容する言葉は「熟成」でも「退屈」でもない。「完璧」というほかには思い浮かばないのである。

このクルマはこうあるべき、と考えつくものは全て備える。しかもそれらは、世界最高レベルだ。

さて、では最高のゴルフGTIはどれなのか。

スペックでは新型車が勝るが……

この手の新旧対決では、しばしば旧モデルが新しいモデルに勝利を譲ることがある。

カタログスペックでは新型車が勝るものの、それ以上の評価を、旧型車の軽さやシンプルさ、狙いを絞ったクルマ造りなどが獲得することが多いからだ。

だが、そうならないこともある。旧モデルたちはどれもクールだったが、初代は今や価格が高騰しすぎ、また実用性は現在では満足できるレベルではなく、走りを楽しむことに特化したものとして妥協せざるを得ない。

2代目には個人的な思い入れもあるが、毎日乗ることや、その能力の限界を考えるとベストチョイスとはいえない。よりパワフルな16バルブ版ならばパフォーマンスは改善されるかもしれないが。

となれば、残る最近の2台から選ぶことになり、そうなればチョイスはより簡単になる。

7代目GTI、5代目GTI どちらが歴代最高?

よりいいクルマなのは7代目、すなわち最新のゴルフGTIだ。全てが同じなら楽勝だろう。

しかし、ひとつだけ大きな差がある。

それはパワーやパフォーマンスではない。価格だ。最新モデルは£27,950(412万円)するが、5代目なら走行距離の少ないものでも£5,000(74万円)程度で買える。

世界最高のホットハッチは7代目だとしても、その80%以上の性能を、20%以下の価格で手に入れられるというわけだ。これをバーゲンと言わずして、なんと言えばいいのだろうか。

意外に思われるかもしれないが、現時点で買えるベストGTIは、5代目のゴルフである。

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