メルセデス-マイバッハはGクラスの“ランドーレット”仕様、「メルセデス-マイバッハ G650ランドーレット」を発表した。ランドーレットとは、車体の後部がオープンカーになっている特別モデルのこと。パレードなどによく使用される。
メルセデスはマイバッハブランドを独立したブランドとして展開していた時代にもランドーレットをラインアップしていた(2008年以降)。さらに遡れば古くは1910年から手がけており、ランドーレット開発においては100年の歴史を誇る。一方、Gクラスがマイバッハを冠して登場するのは今回が初めてとなる。
今回発表されたG650ランドーレットは、全長5345mm、全高2235mmのサイズを持ち、ロードクリアランスは500mm近く確保されている(標準的なSUVは200-230mm程度)。乗車定員は4名。前席の2名のトップはクローズドルーフで、独立した2座の後部座席の頭上がオープンになっている。
後部座席のソフトトップはボタン操作で開閉でき、気軽にオープンエアが満喫できる。前席との間にはガラス製のパーテンションで仕切られており、そのガラス製パーテンションはボタン操作ひとつで透明と不透明を切り替えることができる。
さらに後部座席には専用のエアコンやエンターテイメントシステムを備え、快適な移動を楽しめるようになっている。本格オフローダーであり、本格リムジンでもある。そんなクルマに仕上がっている。
メルセデスは、2015年に新生メルセデス-マイバッハブランドを始動させて以来、これまでにSクラスのベースの車両を1万5000台出荷しており、Sクラスの10台に1台はマイバッハ仕様が選ばれているという状況だ。そしてブランドを成功に導く次なる手段として素材に選ばれたのが、Gクラスだった。Sクラスのマイバッハでど真ん中ストレートを狙った次に変化球といえるGクラスマイバッハの登場。以前よりもブランディングが柔軟になった印象だ。
この異色のマイバッハ、前代未聞のランドーレットは3月のジュネーブモーターショーで世界初公開され、今秋より99台限定で発売される予定だ。
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