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ライトサイジング化されたポルシェ718ケイマンとポルシェ・ジャパンのミッションを発表

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ライトサイジング化されたポルシェ718ケイマンとポルシェ・ジャパンのミッションを発表

2016年7月1日、ポルシェ・ジャパンは、新型718ケイマンを東京で初公開した。718ケイマンは、すでに4月28日から受注を開始しているが、実車は6月1日にお披露目されて718ボクスターから1ヶ月遅れでの公開となった。

■718ケイマン
タイプ982となる718ケイマンは、これまでのタイプ981cの発展型で、ポルシェは第3世代のプラットフォームと位置付けている。718ボクスターの記事でも触れたように、718シリーズへの変更に伴い、商品ポジショニングも718ボクスターがより上位モデルとされ、718ケイマンがエントリーモデルとなっている。そのため、価格も718ケイマンの方が約35万円ほど安く設定されているのだ。

718ケイマンと718ボクスターは、ボディの違い以外は共通で、従来の水平対向6気筒エンジンから新開発の2.0L/2.5L・水平対向4気筒・直噴ターボエンジンへと変更。吸排気・連続可変バルブタイミング、吸排気タペット切り替え式可変リフト機構、ドライサンプ式。2.0Lは300ps/380Nmを発生し、Sモデル用の2.5Lは350ps/420Nmを発生。そして2.5Lには可変ジオメトリーターボを装備する。

ポルシェはこの新しいフル可変制御エンジンをライトサイジング・エンジンと呼んでおり、低負荷ではミラーサイクル運転を行なっている。またエンジン特性は、2000rpm以下で最大トルクを発揮する低速型としているが、最高許容回転数は7500rpmとスポーツカー用として高回転化も行なっている。

トランスミッションは7速PDKと6速MTをラインアップ。燃費は、PDK仕様で欧州複合モードの15.0km/L、欧州市街地モードで11km/L。またPDKモデルの0-100km/h加速は4.9秒、モデルSのPDKでは4.4秒、ローンチコントロールを使用するとさらに0.2秒速くなり、オプションのスポーツクロノ・パッケージ車はさらに0.2秒速い。最高速はMT、PDKともに2.0Lモデルが275km/h、Sモデルは285km/hとなっている。

ボディサイズは、718ボクスターとほぼ同じで、全長4379mm、全幅1801mm、全高1295mm、ホイールベース2475mm。シャシーは前後ストラット式で、12.4~15.0の可変ギヤ式の電動パワーステアリングを備えている。なお、オプションでサスペンションはスポーツクロノ・パッケージのPASM仕様、トルクベクタリングも追加できる。PASM仕様サスペンションは標準モデルが-10mm、Sモデルは-20mmのローダウン仕様となる。

■ポルシェ・ジャパンの企業ミッション
ポルシェ・ジャパンは1995年の発足から20年を迎え、オフィスも新たに虎ノ門に移転した。この節目に当り、七五三木敏幸社長はポルシェ ジャパンが描く未来像、それに向けたミッションを発表した。「お客様の期待を超えた喜びを提供するため、ポルシェブランドへの情熱と革新性をもって、勇敢に挑戦し続けます」と語り、そうした企業ミッションを実現するための3つの活動を示した。

1番目は、企業体として日本の経済や社会に貢献すること、2番目はクラシック・ポルシェの継続的なメンテナンス体制の維持、PHEVモデルのさらなる拡大、ゼロエミッション(EV)スポーツカーの導入を目指すとしている。PHEVモデルの今後として、販売台数の10%程度を目標にしている。

3番目はスポーツドライビング・スクールの継続、PCCJ/GT3 ポルシェカップなどへのカスタマーによるモータースポーツ参戦への継続的なサポートを今後も行なうとしている。

またドイツ本社からは販売・マーケティング担当の上級監査役、デトリーブ・フォン・プラッテン氏が出席してスピーチを行ない、ポルシェ・ジャパンの施策を協力にサポートしていくと述べた。


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