2020年のF1プレシーズンテストが、スペインのカタルニア・サーキットでスタート。初めの1時間が終わった。
この時点でトップタイムを記録しているのは、レーシングポイントのセルジオ・ペレスで1分17秒375。2番手にはメルセデスのバルテリ・ボッタス、3番手にはレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンが続いている。
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しかしこのペレスのタイムはとんでもない。確かにこの時季は、気温が低くエンジンのパワーが出やすいため、タイムが上がる傾向にある。ただこのペレスのタイムは、昨年の同じテスト初日、そして同じコースで行なわれるスペインGPと比べても、驚異的なモノなのは明らかだ。
昨年のペレスは、テスト初日に30周を走行。ベストタイムは1分19秒944で、首位だったセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)から1.7秒の遅れだった。このラップタイムと比べると、すでに2.6秒も速くなっているのだ。
一方スペインGPの予選では、ペレスは15番手。ラップタイムは1分17秒886だった。つまりこの予選タイムと比較しても、早くも0.5秒上回っている。
まだテスト初日、当然このタイムだけで勢力図を言い当てられるモノではない。しかし裏を返せば、まだ走り始めという段階でこれだけのタイムを計測できるということは、今後さらなる伸び率を期待したくもなる。
なおペレスが履いているのは5種類あるタイヤのうち真ん中のスペックであるC3。メルセデスやレッドブルは、1段階硬いC2でペレスに匹敵するタイムを計測しており、当然さらなるペースが記録されることになるはず。今日の18時(現地時間)には、どんなラップタイムが記録されているのだろうか?
昨年、様々なレコードタイムを更新してみせたF1。今年はさらに速くなっているのではないか……そんな期待感が膨らむ、セッション開始1時間目である。
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