FIA世界耐久選手権(WEC)は、2020-2021年シーズンから”ハイパーカー”レギュレーションの下、新たな最高峰クラスが開催される予定となっているが、その正式名称が『LMH』(ル・マン・ハイパーカー)となることが決まった。
ハイパーカーという名前は、LMP1に代わる最高峰クラスとして2018年6月に計画が発表された時点で仮称としてつけられていたが、12月4日(水)にパリで開催されたFIA世界モータースポーツ評議会(WMSC)で名称が正式に決定された。
■WEC復帰のプジョー、LMP1のレベリオン・レーシングと提携へ
LMHクラスは2020年9月からスタート。自動車メーカーのブランドイメージを反映したプロトタイプのマシンと、市販車のレーシングバージョンが共にレースをすることになる。
ただ、LMHクラスの参加者は『自動車ブランドの名前でホモロゲーション(公認)を取得したマシン』で参戦しなければならないようだ。
今年6月のル・マン24時間レースでルールの概略が発表された際には、インディペンデントチームがプロトタイプマシンで参戦することが許可されていた。一方で、市販車ベースのハイパーカーはレース参戦から2年以内に最低20台の生産が義務付けられている。
規則草案のテキストには、参戦者は『自動車ブランドの名前でホモロゲーションを取得したマシンで出場できる』と書かれていたが、2020年3月に行なわれる次回のWMSCで、この部分が必須条件に変更されると考えられている。
一方、規則の文言とは関係なく、LMHクラスにはマニュファクチャラーズタイトルではなく、チームタイトルが設けられるようだ。
WECの最高峰クラスはテスト日数が制限されているが、LMHクラスの1年目にはこれが免除される。2年目からは再びテストに制限が加えられる見込みだ。
またLMP1クラスと同様、LMHクラスではレーストラックに帯同できるチームスタッフの人員数に制限がかけられる。ハイブリッドシステムを搭載しないマシン2台体制のチームは40名、マシンがハイブリッドであれば43名に設定されている。
■LMP2クラスのタイヤがワンメイク化。パワーも制限へ
WMSCでは、LMP2クラスのマシンパワーを減らすことが決定された。2020-2021年のWECの他、ヨーロピアン・ル・マンやアジアン・ル・マンといったシリーズでも同様の変更が行なわれる。
LMP2車両に搭載されているギブソン製V8自然吸気エンジンは、約600bhp(約450kW)を出力しているが、これが40bhp(約30kW)ほど削減され、LMHクラスの車両よりも遅くなるように調整される。LMH車両の出力は750bhpになるとされている。
またLMP2クラスは現在、ミシュランとグッドイヤーのタイヤを履いたマシンが混在しているが、今後はこれがワンメイク化されるようだ。なお、LMHクラスはミシュランがタイヤサプライヤーとなることが発表されている。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?