2019スーパー耐久シリーズ。惜しくもST-TCRクラスの連覇を逃す結果となった#97 Modulo CIVICの大津弘樹は、目標としていたタイトルを獲得できず悔しがった。
第4戦オートポリス、第5戦もてぎと2連勝を果たし、トップから0.5ポイント差のランキング2番手で最終戦岡山を迎えた97号車。ウエイトハンデ50kgに加えてBoP(性能調整)でさらにウエイトが積まれるという厳しい条件だったが、それでも予選でクラス2番手を獲得。決勝では中野信治が第1スティントから後続を引き離す走りをみせ、逆転でのシリーズチャンピオンの可能性が高まった。
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しかし、フルコースイエローやセーフティカー出動のタイミングをうまく利用した19号車BRP★Audi Mie RS3 LMSがレース中盤に逆転。気がつくと97号車は1分近い遅れをとることになってしまった。
「中野さんのペースがすごく良くて、19号車と15秒くらいの差をつけました。でもピットストップを済ませてみると、僕たちの方が後ろにいたので『あれ?』となりましたね」
「やっぱりアウディの方が燃費が良いので、僕たちのシビックだと(燃料が)もたないところを、向こう(アウディ)はFCYなどをうまく活用してもたせようとする作戦でした。なので、首位の19号車とは1分以上の差がある状況でした」
「その中でも差がちょっとずつ詰まっていったので、僕たちもちゃんと走れていれば2位だったんですけど……」
そう語るのは97号車の最終スティントを担当した大津。レースペースではホンダ シビック勢の方が上であり、大津も無理を承知でペースを上げて19号車を追いかけていった。しかしゴールまで45分を切ったところで無理なペースアップが祟ったか、左フロントタイヤがバースト。これにより緊急ピットインを余儀なくされた。
これで6番手に下がった大津だったが、諦めずにプッシュを続け最終ラップに#45 BRIN・NAUB RS3 LMSをオーバーテイクし5位でフィニッシュした。
このポジションアップによりランキング2位を死守することに成功した97号車だが、ST-TCRクラス設立以来、シリーズチャンピオンの座を固持してきたホンダ シビックTCR勢が初めて敗れるという結果となった。
「最後、残り1周で5位に上がることができて、そこでシリーズランキングのポジションもひとつ上げることができました。そういう意味では、最低限のことはできたのかなと思いますけど……シリーズチャンピオンが獲れなかったというのは、悔しいですね」
「僕たちは(シーズン前半に)トラブルがすごく多くて、それで落としてしまったレースが2回くらいありました。もしそこで(好結果を)獲れていたら、だいぶ優位な形で最終戦に臨めていたと思います。車のトラブルに関しては仕方ない部分がありますし、その中でも色々学べて成長できたのかなと思います」
「ただ……悔しいですね」
そう、今季を振り返った大津。シリーズチャンピオンが目標だったが、それをあと一歩で逃す結果……その表情からはこれまで以上の悔しさが滲み出ていたのが印象的だった。
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