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英国ツーリングカー『BTCC』、2020年向け規定改訂版を発表。新たな予選フォーマットを試験導入へ

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英国ツーリングカー『BTCC』、2020年向け規定改訂版を発表。新たな予選フォーマットを試験導入へ

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権を運営するTOCAと参戦チームは、シーズンエンド・ミーティングを開催し、2020年に向けいくつかのマイナーな規則変更を実施することを決定。タイヤ選択の変更により戦略決定に柔軟性を持たせることが可能となったほか、サクセスバラストの上限変更や、予選トップ10シュートアウトの試験導入などが実施される。

 これまでのダンロップに代わり、2020年からグッドイヤーがワンメイク供給を担当することが発表されているBTCCだが、ここ近年のレギュレーションではドライバーは予選前に決勝の全3ヒートで使用するコンパウンドを申請しなくてはならず、戦略がロックされるという現実があった。

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 この方針を転換し、2019年の第6戦スネッタートンで試験的にタイヤノミネートの方法を変更し、予選前の申告制を廃してソフト、ミディアム、ハードのコンパウンドを自由にチョイスできるトライアウトを行った。

 これにより、予選の結果に応じて自由なコンパウンドを選択する機会が生まれ、タイヤ磨耗とグリップレベルに合わせたレース戦略に幅が生まれる結果となっている。

 これを受け、グッドイヤーを使用する2020年シーズンは第6戦スネッタートンに加えて第7戦クロフトでもこの方式を採用し、ドライバーは週末の3レースに向け各自のマシンセッティングや特性に合わせたタイヤチョイスが可能となる。とくにクロフトは2019年序盤にトラックの再舗装が実施されており、レース展開にはさらに大きな影響があるとみられている。

 また速度抑制とレース展開にも影響を与えるサクセスバラストの上限も引き上げられ、優勝車は60kgのウエイトを搭載。以下、6kg刻みで10位まで順次ウエイトが適用されることになった。

 そして通常は30分間で争われる計時予選も、2020年第6戦のスネッタートンで新しい予選方式が試験導入され、従来どおりの予選セッションを25分間に短縮。その上位10台により10分間のトップ10シュートアウトを実施し、ポールポジション以下の上位グリッドが確定するフォーマットを採用する。

 TOCAの最高経営責任者であるアラン・ゴウは「明らかに、BTCCのレギュレーション運営は非常にうまく機能している」と、来季に向けた微調整にも自信を見せている。

「各レースともに接近した見応えあるバトルが展開され、チャンピオンシップでも最終戦まで5名のドライバーが王座争いを繰り広げるなど、BTCCの規則が素晴らしい働きをしているのは自明の理だ」

「しかし、それに満足することなく、我々は常に改善できる方法や分野はないかを模索している。今回の変更はマイナーなものに映るかもしれないが、この微調整が確実に来季のチャンピオンシップに興味深い、新たな要素を加えることになると確信している」

 2020年のKwik Fit BTCCイギリス・ツーリングカー選手権は、恒例の公式テスト“メディアデイ”を経て、3月28~29日にドニントンパークで幕を開ける。

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