メルセデスのルイス・ハミルトンはF1メキシコGP1周目の混乱の中で、いくつかのインシデントに遭遇した。特にレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンと3番手のポジションを争っていた際、ターン2を曲がりきれずにオーバーラン。この時、ハミルトンのマシンはフェルスタッペンの左後輪と接触し、フロアにダメージを負うことになってしまった。
ハミルトンはドライブ中にそのダメージの度合いを確認することはできなかった。しかしハンドリングには大きな違和感を感じていたため、レースをフィニッシュした後、すぐにそれを確認に行った。
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上の写真からも分かるように、フロアの端が広範囲に渡ってもぎ取られていた。この部分は、フロア下を流れる気流を、その外側の気流と分離する働きがある。しかし当該部分にダメージを負ってしまえば、フロア下に乱れた空気の影響が及び、ディフューザーの半分が正しく機能しないはずだ。その結果、マシンの空力バランスが、左右で異なっていた可能性が高い。
ハミルトンは、ハンドリングのバランスが狂っているのを克服するために、マシンの設定を調整する必要があったと語る。しかしそれを行ったとしても、完全に快適な状態で走ることはできなかったはずだ。
「どれくらい(ボディワークが)失われたのか、そして何が壊れたのか、実際に知ることはできなかった。しかし、バランスはかなり異なっていた」
そうハミルトンは語る。
「リヤ(のダウンフォース)がかなり弱かったから、特に高速コーナーで多く滑ってしまっていたんだ。そのため、セッティングをかなり変更しなければいけなかった。そして、リヤの安定性が失われていたから、コーナー入り口で(それまでと)同じように攻めることができなかった。少し違う形でドライブしなければいけなかったんだ」
「どれくらい失ったかということについては、後から知ることになるだろう。しかしおそらく、フロアのダメージだけで、コンマ数秒は失っていたはずだ。リヤタイヤの周りだから、とてもセンシティブなエリアなんだ」
ハミルトンは、今季開幕戦のオーストラリアGPでもフロアにダメージを負い、チームメイトのバルテリ・ボッタスについていくことができなかった。ただこの時はフロアのリヤタイヤ直前の部分が小さく壊れたのみ。今回の方がその影響は大きかっただろうと考えられる。
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