今季のWRC(世界ラリー選手権)も残り2戦。ラリー・スペインとラリー・オーストラリアを残すのみとなっている。そんな中、シトロエンはC3 WRCの空力をアップデートすべくテストを行っていたものの、ホモロゲーション(公認)の関係でこの空力パーツをラリー・スペインで使うことはないようだ。
シトロエンは、10月上旬にスペインでテストを実施した。その際、装着されていたエアロパーツは従来のものと比べて大きく変わっており、シトロエンは現行マシンが2017年に導入されて以来、最も劇的な変更を試みていると考えられていた。
■ラリーGB:トヨタのタナク、フルポイントで6勝目。タイトル獲得へ大きな一歩
しかしチームの広報担当は、週末のラリー・スペインでセバスチャン・オジェとエサペッカ・ラッピのC3 WRCにアップグレードは行われないと述べた。
シトロエンは、前戦ラリーGBで新しいサスペンションを導入しようとしていたものの、ホモロゲーション取得の機会がなく、新しいサスペンションを導入できなかった。
それと同じ理由で、テストでチームが使用した空力アップデートパーツも、使用することができないようだ。
ポイントリーダーであるオット・タナクに、シトロエンのアップグレードパーツについてどう思うか訊くと、彼は「かなり攻撃的に思えるけど、僕たちのクルマ(トヨタのヤリスWRC)のコピーアンドペーストに見える場所もある……」と答えた。
FIAにC3の新しいパーツについて尋ねると、彼らは次のように語った。
「FIAはラリーおよび技術部門を介して、ここ数カ月に渡ってシトロエン・レーシングと緊密に協力してきた。彼らの進歩の妥当性を検証し、それをクルマに搭載するのを支援していた」
「しかしこれまでのところ、シトロエン・レーシングはFIAに、新しいパーツの承認を求めるリクエストを提出していない」
現在タナクは、ランキング2番手のオジェを28ポイントリードしている。ランキング3番手のティエリー・ヌービル(ヒュンダイ)とは41ポイント差だ。
1イベントで獲得できるポイントは最大30であり、シーズンはラリー・スペインを含め残り2イベント。タナクがオジェやヌービルとの差を30ポイント以上に広げ、スペインでチャンピオンを決める可能性は十分ある。
タナクは「確かにプレッシャーがかかっている。それは間違いない」と語った。
「僕たちはそれ(タイトル獲得)を達成する必要があり、それには高いパフォーマンスが必要だ」
「良い事前テストができたし、クルマの感触もとても良い」
「自分自身に集中することになると思うけど、同時にオジェやティエリーは全力を出さなくてはいけない。それは間違いない」
「でも僕は、全てを危険にさらす必要はない。感触が良くなくても、無理をする必要はないんだ」
「クルマの感触が良ければ、戦えるのは間違いない。どうなるか見てみよう」
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