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スポーツ 2019.10.15

「速すぎるトヨタC-HRの超絶ラリースペシャル!」TRDレースエンジンを搭載するモンスターマシン!

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TRD製レースエンジンを搭載するAP4規格ラリー仕様!

圧倒的な強さでラリー北海道を制したキャロッセC-HR!

    「速すぎるトヨタC-HRの超絶ラリースペシャル!」TRDレースエンジンを搭載するモンスターマシン!

アジアパシフィックラリー選手権(APRC)の第6戦として9月20~22日に開催されたラリー北海道に、コンパクトスポーツSUV「トヨタC-HR(1.2L 4WDモデル)」ベースのラリースペシャルが参戦した。マシン開発を担当したのはラリーの名門“キャロッセ”、車両はAPRCの定めるグループAP4規格に合致した仕様だ。

キャロッセは過去にヤリス4WDなどオリジナルモデルを開発した実績を持っているが、このC-HRにもその時の経験がフィードバックされる他、すでに400kmのテスト走行を行っていたことから完成度も高く、デビュー戦となったラリー北海道でも抜群のパフォーマンスを披露していた。

気になるエンジンは、レクサスの2000ccターボをベースにTRDが開発した競技用ユニット「TRD-8AR」を搭載。マシン開発を手掛けたキャロッセの長瀬努社長によれば「同じ2000ccターボなので、パワー的にはEJ20エンジンを搭載したスバルWRXと変わらない」とのこと。事実、高速ステージを主体とするラリー北海道でも好タイムを連発している。

ギアボックスはドレンス製の5速シーケンシャルを採用。シートは軽量化かつ剛性の高いブリッド製のフルバケットシートを導入し、慣性マスの集中化を追求すべくシート位置は後方にオフセットされている。

油圧式サイドブレーキ後方にはメカニカルな制御スイッチがマウントされる。このスイッチ操作でライトの点灯やワイパーの作動などを行う。実にラリースペシャルらしいメイキングだ。

ロールケージはフル溶接留めだ。リヤのストラットタワーはFIA規定のR5車両のように大きく形状変更。スペアタイヤは重量バランスを考慮してタテ方向に配置されている。

足回りは、キャロッセのオリジナルブランドであるクスコ製の車高調を軸にセットアップ。グラベルでの走破性を高めるべく、ロングストロークとなっているのが特徴的だ。

ブレーキはレーシングブレンボのキャリパーシステムを前後に採用。この辺りは、ヤリス4WDで実績のあるパーツが採用されている。

デフには短時間でファイナルギヤの変更が可能なクイックチェンジが搭載され、キャロッセ完全オリジナルのサスメンバーで車両と結合される。なお、メンバーは作業性を考えて簡単に脱着できる形状だ。

ラリー仕様車の外装は極めてシンプルだ。専用のリヤバンパーやサイドステップ、ボンネット、ルーフベンチレーターが装着されているものの、ベース車のイメージが踏襲されている。グラベルイベント時は車高が高く設定されており、マッドフラップが装着されている。

ステアリングを握ったのは、オーストラリア出身のマイケル・ヤング。「とてもコントロール性の高いマシンで、イージーにドライビングできる。マシンは重たいけれど、エンジンはパワフルだ。スバルWRXと遜色ないレベル」と同マシンを高く評価。事実、ヤングはその言葉を裏付けるようにC-HRで好タイムを連発。

ラリー北海道はハイスピードのグラベルラウンドとして知られるが、ヤングは設定された16ステージの全てでトップタイムをマーク。発展途上の段階にありながら、後続に7分以上の差をつけて総合優勝を獲得するなどポテンシャルの高さを披露しただけに、今後の動向に注目したい。

REPORT:廣本 泉/PHOTO:小竹 充

●取材協力:キャロッセ TEL:027-352-3578

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