9月21日現地時間午後9時、シンガポールGP予選が行なわれフェラーリのシャルル・ルクレールがポールポジションを獲得した。レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは4番手、アレクサンダー・アルボンは6番手となっている。
フリー走行3回目の後に陽が沈み、予選は気温は30度、路面温度は35度というコンディション。FP3でクラッシュしてしまったセルジオ・ペレス(レーシングポイント)はギヤボックス交換が必要となり5グリッド降格ペナルティが決まった。白煙を上げてピットに戻ったダニール・クビアト(トロロッソ・ホンダ)は、前戦イタリアGP決勝と同様に車体側からのオイル漏れで、パワーユニットをプール内のストック品に交換して予選に臨んだ。
ルクレールが3戦連続ポールポジション【順位結果】F1第15戦シンガポールGP予選
Q1が始まっても各車とも路面コンディションの向上を待ってピットガレージで待機してなかなか出ていこうとしない。2分が過ぎたところで各車ともソフトタイヤを履いてコースインしていくが、メルセデスAMG勢はミディアムタイヤでコースインする。カルロス・サインツJr.(マクラーレン)は「パワーを失った」と無線で伝えるが問題はソフトウェア上で解決したようでそのままアタックを開始していった。
まずトップに立ったのはフリー走行3回目でも好調だったルクレールで、1分38秒014。これにフェルスタッペンが0.526秒差で2番手、ミディアムのメルセデスAMG勢は0.609秒差と0.749秒差で3番手・4番手につけた。セバスチャン・ベッテル(フェラーリ)は6番手、アルボンは7番手と出遅れ、無事にアタックを完了したサインツが5番手につけた。ランス・ストロール(レーシングポイント)はペレスと同じくターン21の出口など何カ所かでウォールを擦ってしまい後方に沈んだ。
各車ともトラフィックに引っかかることを想定してクールダウンラップを挟んで連続アタックを行ない、ベッテルは0.360秒差の2番手まで浮上してきた。ピエール・ガスリー(トロロッソ・ホンダ)もアルボンを上回り7番手に浮上する。
メルセデスAMG勢は残り5分でソフトを履いて早めに2回目のアタックへ。ここでボッタスが1分37秒317のトップタイムを記録し、ハミルトンは0.248秒差の2番手へ。ここでタイムを縮められなかったウイリアムズ勢とロマン・グロージャン(ハース)、ストロール、そしてクビアトがQ1敗退。ケビン・マグヌッセン(ハース)は僅か0.015秒差でクビアトを上回ってQ2進出を果たした。
Q2は各車ともソフトでアタックへ。ここでもルクレールが1分36秒930までタイムを伸ばしてトップに立ち、ハミルトンは0.131秒差の2番手、フェルスタッペンは0.159秒差の3番手となり、ターン14の出口でウォールに激しくヒットしてしまったキミ・ライコネン(アルファロメオ)は14番手となってしまった。
残り3分半を切ったところで各車が2回目のアタックへ。ルクレールは1分36秒650でトップを維持し、ベッテルも0.070秒差で続いてフェラーリが1-2。ハミルトンは0.283秒差の3番手、フェルスタッペンは0.439秒差の4番手に終わった。中団はかなりの僅差となったが、ペレスはランド・ノリス(マクラーレン)から僅から0.04秒差でQ3進出を逃し、アントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)、ガスリー、ライコネン、クビアトがQ2敗退となった。
Q3でも各マシンともソフトを履いてアタックを敢行。ここでは1分36秒437までタイムを縮めたベッテルがターン21出口でウォールを擦りながら初めてトップに立った。ルクレールは0.354秒差で続き2番手、フェルスタッペンは0.380秒差の3番手。メルセデスAMG勢はマシン挙動にかなり苦しみ、ターン7出口で縁石に乗ってしまったハミルトンは1.010秒差の4番手に留まった。
残り3分で各車が最後のアタックへ。ここでベッテルはセクター1からタイムが振るわず、ター14の出口でリヤが流れアタックを断念してピットへ。その一方でルクレールはアンダーソンブリッジで挙動を乱しながらも逆転し1分36秒217でトップへ。ハミルトンもタイムを縮めるものの0.191秒とどかずルクレールが3戦連続のポールポジション獲得を決めた。ベッテルは3番手、フェルスタッペンは0.596秒差で4番手、5番手ボッタス、6番手アルボンという結果になった。
サインツは1.818秒差で中団トップの7番手、ダニエル・リカルド(ルノー)8番手、ニコ・ヒュルケンベルグ(ルノー)9番手、ノリス10番手という予選結果になった。
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