ホンダのパワーユニット(PU)を搭載したレッドブルの今季マシン、RB15は徐々にパフォーマンスが向上している。マックス・フェルスタッペンは第9戦オーストリアGPで優勝し、第10戦イギリスGPでも表彰台争いを展開した。
しかしそのイギリスGPの予選では、フェルスタッペンが”ターボラグ”に関する問題が発生していたと報告した。低回転域で要求通りのパワーを得られていなかったため、ポールポジションを逃したと彼は考えている。
ホンダはこの問題を全力で調査中であり、次戦ドイツGPで対応を行うと予想される。
現代F1に導入されているPUは、ターボチャージャーとMGU-Hが機械的に連結されている。そのためMGU-Hがターボを回転させることで、ターボラグの解消が行われているはずだ。にもかかわらず、スロットルを介したフェルスタッペンの操作と、PUの出力にズレが生じるということは、キャリブレーション(調整/較正)に問題があるということだろう。
レッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、シャシー側の改良の結果として、フェルスタッペンがこれまでとは違う方法で、スロットルを操作していることがその原因だと考えている。
「それは、マックスがスロットルを踏むスピードが原因だと思う」とホーナーは話した。
「以前は見られなかったようなことだが、その現象はダイノ(エンジンベンチ)で整理することができるようなものだ」
「ホンダ側が解決することだと思うが、彼らはそれにかなり自信を持っていたようだ」
フェルスタッペンは、イギリスGPで”ターボラグ”の問題がかなり頻繁に起きていたと話した。
通常、ステアリングを操作しPUのセットアップを微調整することで、すぐに問題は解決できるはずだが、イギリスGPではそれができなかったのだという。
ホンダのF1テクニカルディレクターである田辺豊治は、”問題を解決し、フィーリングを改善するために、どのように、そしてどれだけ変更をする必要があるのか”を確立するため、日本のさくら研究所でも分析が継続されていると話した。
「私たちは、どの回転数で、スロットルペダルのどの位置で、どのように踏んだ時にラグを感じたかなど(問題の詳細について)マックスと話し合いました」
「それから、私たちは正確な場所を見つけました」
今回のターボラグ問題は、ホンダが克服するために多大な労力を費やすような、根本的なトラブルではなかったと言えるだろう。
しかしホンダやドライバー、チームにとって、技術的およびパフォーマンスといった面で大きな問題だと考えていると、田辺は話した。
「故障が起きるような問題ではありませんでした」
「問題の種類は違いますが、大きな問題だと理解しています。ただ致命的か致命的でないかで言えば、そうではなかったということです」
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