F1とFIA、そして各F1チームの間では、2021年のF1新規則に向けた議論が進行中である。その詳細は明らかにはなっていないものの、FIAのシングルシーター部門責任者であるニコラス・トンバジスがその一部を語るなど、徐々にその姿が見え始めつつある。
motorsport.comでは、新世代のグランプリマシンがどのようになるか、その予想図を作成してみた。
■“グランドエフェクト”復活か? 2021年型F1マシンの最新コンセプトが明らかに
注目ポイントを画像に数字で示した。
前を走るマシンが生み出す乱流の影響を受けにくくするため、ノーズは非常に低くなり(1)、1990年代のように、ノーズの先端にはフロントウイングのメインプレーンが直結されるはずだ。また、このフロントウイングのメインプレーン(2)は、わずかに湾曲。中央部分が持ち上がるハの字型になり、グランド・エフェクト効果を生むトンネルへの空気の供給を助けるようになるだろう。
フロントウイングのエンドプレート(3)は、他車のタイヤと接触した際にパンクが発生するリスクを最小限に抑えるため、現状よりも上端先端の角がさらに丸くなるはずだ。フロントウイングの幅は広くなるはずで、他のマシンのタイヤと接触する可能性は大きくなる。そのため、このような対処が行われることになるだろう。
なおノーズが低くなることで、ノーズ下にターニングベイン(4)は存在しなくなると思われる。これは空力パーツ単純化の一環だ。
フロントホイールにはカバー(5)が取り付けられることになるとみられる。これによりタイヤによって生み出される乱流を減らすことに繋がるはずだ。またブレーキダクト(6)は単純化され、空力的影響が低減される。
フロントタイヤの上部は、ディフレクター(7)で覆われることになりそうだ。これは、フロントホイールからフロアに向かう気流を整え、また発生する乱流を制御することが狙われることになりそうだ。
現行マシンのバージボードがあるエリア(8)には、グランドエフェクト効果を生むベンチュリートンネルの入り口が設けられる。ここに乱れの少ない気流を送り込むことが、マシン性能の鍵となる。コックピット保護デバイスのハロ(9)は、マシンの全体デザインとより良く統合されている。
サイドポンツーン側面のフロア(10)は、裏側にベンチュリートンネルが通るため、現行マシンのように水平面にはならず、傾斜がつくことになるはずだ。
ディフューザー(11)は現在のディフューザーよりもはるかに大きくなり、ベンチュリトンネルを通った気流を現在より強力にマシン後方に吐き出す。つまり、今以上に大きなダウンフォースがフロア部分で発生されることになる。
リヤウイングは乱流を減らすため、エンドプレートが単純化(12)されそうだ。これにより、後方のマシンが接近しやすくすることを促す。
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