F1第10戦イギリスGPで勝利を収めたメルセデスのルイス・ハミルトンは、序盤に発生したチームメイトのバルテリ・ボッタスとのバトルは素晴らしいものだったと語った。
2番グリッドからスタートしたハミルトンは、先頭を走るボッタスとのギャップを序盤から縮め、4周目にはターン6で並び、オーバーテイクを見せた。しかしボッタスはここで引かず、ターン9で再びハミルトンを抜き返した。
■ どちらかを優遇したくない……戦略をドライバーに選ばせたメルセデス
ハミルトンはこの時のバトルについて、他チームのドライバーと戦っていたなら、更にリスクを取っていただろうと語っている。
「バルテリが僕を負かしたいと思っていること、そして僕が彼に負けたくないと思っているのは、秘密でもなんでもない」
「それから、僕らみんなにとってファイティングスピリットは何よりも強いものだ。ただ僕はリスペクトを持つことはとても大事だと思っている」
「ここでポールポジションを獲ることがどれほど難しいかを僕は知っている。彼(ボッタス)は予選で素晴らしい仕事をしたんだ。毎週末、それがどれほど難しいかを気が付かされるし、他のドライバーがそうであるようにね。僕らの間にはリスペクトがあるんだ。」
「僕らはホイール・トゥ・ホイールの激しいレースをしたいと思っているけど、チームメイトとのレースでは、また程度は違うのもだ」
「フェラーリとレースをしていたなら、もっとリスクを取っていただろう。それでも敬意は払うが、チームメイトにするよりは(マシンを)寄せていく事ができる。レースの前には、僕らはターン1でお互いをどう尊重していくかについて話して、互いに接触しないことを確かめた」
「そして僕が彼を追い抜いて、抜き返されたとき、僕はもう一方に寄せてブロックすることもできた……だけどそれは正しい行いじゃない」
「結果的に、それで彼にオーバーテイクを許してしまったわけだ。だけどこれはレースだ。フェアで、そして素晴らしいものだったよ」
またハミルトンは、序盤の積極的なチャージは、タイヤを節約すると予想していただろうボッタスを驚かせたはずだと語った。
「今日のレースで、僕はタイヤを節約してレースを始めることになっていた。だけど僕は初めから全力で行った。みんなは間違いなく予想していなかっただろうし、もちろんバルテリは絶対に予想していなかった。ロングランではみんなタイヤの劣化が大きかった。そして僕は皆の中でもベストといえるロングランをしていたんだ」
「みんなが僕のデータを見ていただろうことは承知している。僕がどうやってタイヤを節約しているかを見て、同じように試そうとしていただろう。ただ僕はその反対のことをしたんだ。頑張って、そのリスクを負ったんだ」
「本当に素晴らしいバトルだった。こういったバトルがより多くあることを願っている」
レースでは20周目にアントニオ・ジョビナッツィ(アルファロメオ)がコースアウトし、マシンがグラベルで停止。その回収のためにセーフティカーが出動となったが、ピットインのタイミングを遅らせていたハミルトンはここでボッタスの前でコースに復帰することに成功した。
しかしハミルトンは、セーフティカーが自身に勝利をもたらしたわけではないと主張している。
「僕は1ストップで行くつもりだった。そして彼(ボッタス)は2ストップだった。だからセーフティカーは何も違いを生んではいないよ。彼は16周目にピットインしたと思うけど、僕の計画はできるだけ1ストップのデメリットを埋めることだった。僕はあと4周くらい走ったと思うけど、恐らくだけどもう1~2周はできたかもしれない」
「その時、彼は僕に追いついてきていなかった。予定では彼は僕に追いつくはずだったけど、彼はそれができなかった。僕は差をほとんど同じに保つことができたんだ」
「彼がピットから出てきた時、僕のピットウインドウの0.7秒ほど中にいた(※その時ハミルトンがピットインすれば、ボッタスの0.7秒前でコースに戻ることができたという意味)。そして、それは1秒になり、その後1.5秒になった。もう何周かしていたら、2~2.5秒になっていたはずだ。そして新品のハードタイヤを履いて、コースに復帰することができただろう」
「僕が望めば、彼のすぐ後ろにつく事もできた。そして彼はピットインする必要があって、僕はまだ21秒のギャップを手にしていたはずだ。だから(セーフティカーは)本当に違いを生まなかった。僕が彼の後ろだったとしても、僕はもちろん彼にオーバーテイクを試みていただろう。ただ、結果論になってしまうけど、そうする必要は無かった」
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