現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ホンダ 2019スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート

ここから本文です

ホンダ 2019スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート

掲載 更新
ホンダ 2019スーパーフォーミュラ第4戦富士 レースレポート

Round.4
富士スピードウェイ
静岡県 駿東郡

予選:7月13日(土)
決勝:7月14日(日)

『雨のナカジマ』彷彿とさせる新人パロウが独走で初優勝。ナカジマレーシングが9年ぶりの勝利を飾る【スーパーフォーミュラ第4戦富士決勝】

アレックス・パロウがポール・トゥ・ウインでスーパーフォーミュラ初優勝

 7月13日(土)~14日(日)、富士スピードウェイ(静岡県)で2019年度全日本スーパーフォーミュラ選手権シリーズ第4戦が開催されました。

 レースウイーク中は梅雨前線の影響で、不安定なコンディションとなりました。13日午前中のフリー走行はドライコンディションでしたが、午後には雨が降り始め、公式予選はウエットコンディションになりました。予選Q1からドライバーたちは全員レインタイヤで走行、タイムアタックを始めました。

 Q1からQ3までのセッションが行われ、その結果初のポールポジションを獲得したのは、#64アレックス・パロウ(TCS NAKAJIMA RACING)でした。パロウはスーパーフォーミュラルーキーで、デビュー4戦目の快挙でした。4番手に#16野尻智紀(TEAM MUGEN)、8番手にQ3でマシントラブルに見舞われタイムアタックができなかった#65牧野任祐(TCS NAKAJIMA RACING)が続きました。


 14日は朝から雨となりました。途中小降りになったものの決勝レーススタート直前には再び雨が強まり、全車がレインタイヤを装着、セーフティカー先導でレースは4周目から始まりました。ポールポジションのパロウはタイミングをうまくつかんで加速。トップの座を守ると、2番手の#39坪井翔(トヨタ)を引き離し始めます。4番手からは野尻がスタートしましたが、4周目に1つ順位を落としました。


 雨が徐々に強まるなか、パロウはスパートを続け、後続車との間隔を開け、レースの折り返しでは約8秒の差をつけ独走状態に持ち込みました。雨は降り止まず霧も下りてくるなど、コンディションはさらに悪化します。レインタイヤでスタートしたことでタイヤ交換義務はなくなっていたことから、TCS NAKAJIMA RACINGは、給油を行わずそのままレースを走りきる作戦を選択。パロウに燃料消費を抑えるよう指示を出していました。

 一方、5番手の野尻はレース半ばに後続に迫られる場面もありましたが、各車燃費作戦に転じたこともあり、5番手のポジションを守ります。レース終盤の44周目、3番手を走っていた#19関口雄飛(トヨタ)が給油のためピットイン、野尻は4番手へポジションを上げ、無給油でポジションを守る作戦に出ます。


 レース終盤、トップを独走するパロウは2番手坪井との間隔を10秒以上保ったまま周回を重ねました。ウエットコンディションが続き平均ラップタイムが上がらなかったため、レースは当初予定の55周を消化する前に制限時間の95分に達し、53周目で終了となりました。

 パロウはスーパーフォーミュラのデビュー後4戦目にして初めての優勝をポール・トゥ・ウインで飾りました。中嶋悟監督率いるTCS NAKAJIMA RACINGにとっては2010年以来となる国内トップフォーミュラにおける優勝でした。この結果、パロウはシリーズポイントランキングで、トップの#1山本尚貴(DOCOMO TEAM DANDELION RACING)、2位の#37ニック・キャシディ(トヨタ)に次ぐ3位に浮上しました。

大湯が全日本F3第11戦で表彰台
 なお、併催された全日本F3選手権シリーズ第11戦で、TODA FIGHTEXの大湯都史樹が3位に入り、第10戦の優勝に続き表彰台に上がりました。



コメント
アレックス・パロウ(優勝)
「チームが本当によくがんばってくれました。レースでは燃費が非常に厳しい状況でした。チームから燃料をセーブするようと伝えられ、途中さらに(燃費を)セーブしろと言われ、たいへんでした。でも結局はみんな同じ条件だったので少しずつ引き離すことができたんだと思います」

「ウォータースクリーンで何も見えず、周回遅れをオーバーテイクするときなど、何度かミスをしましたがなんとか無事走りきれました。今シーズンは、正直なところもっと早く結果が出せると思っていました。このレースでつかんだ勢いのまま、シーズン後半も戦いたいと思っています」

中嶋悟(TCS NAKAJIMA RACING 監督)
「レースを見守りながら、もう大丈夫だろうと思ってはいましたが、久しぶりのことなので最後まで気が抜けませんでした。2010年以来の優勝を遂げることができて本当にうれしく思います。パロウはいいペースで走っていたので、予定より早くチェッカーが振られることを知らせてしまったらペースが狂うかもと思い、あえて最後まで伝えませんでした」

「今年になって牧野、パロウの2人がいいレースをしてくれて、開幕から4戦目でこんな結果をプレゼントしてもらえてうれしいし、また味わいたい気分がします。パロウが勝ったこともうれしかったけれど、若いメカニックたちが喜んでいる顔がなによりうれしかったです」

こんな記事も読まれています

シートヒーターが「有料コンテンツ」に? 使うときだけ課金、クルマとの新しい付き合い方
シートヒーターが「有料コンテンツ」に? 使うときだけ課金、クルマとの新しい付き合い方
AUTOCAR JAPAN
「国産ワゴン」なぜ衰退? わずか4車種に減少! 絶滅寸前でも「やっぱりワゴンが一番!」の声も!? 反響は?
「国産ワゴン」なぜ衰退? わずか4車種に減少! 絶滅寸前でも「やっぱりワゴンが一番!」の声も!? 反響は?
くるまのニュース
無免許運転による事故になる? 教習所内で事故を起こした場合の扱いとは
無免許運転による事故になる? 教習所内で事故を起こした場合の扱いとは
バイクのニュース
アメ車がパワーを捨てて燃費を追いかけた日 排ガス「7割」削減で大波乱 歴史アーカイブ
アメ車がパワーを捨てて燃費を追いかけた日 排ガス「7割」削減で大波乱 歴史アーカイブ
AUTOCAR JAPAN
トヨタ「C-HR」をガルウイングにした理由に驚き! ヴァレンティの流れるウインカーのテールランプが変わった感を強調
トヨタ「C-HR」をガルウイングにした理由に驚き! ヴァレンティの流れるウインカーのテールランプが変わった感を強調
Auto Messe Web
多人数乗車でもパーソナル感を追求!レクサス、ラグジュアリームーバー「LM」に6座仕様を追加設定
多人数乗車でもパーソナル感を追求!レクサス、ラグジュアリームーバー「LM」に6座仕様を追加設定
LE VOLANT CARSMEET WEB
川崎重工の2024年3月期決算、新興国二輪車が減少 航空機エンジン不具合などで大幅減益
川崎重工の2024年3月期決算、新興国二輪車が減少 航空機エンジン不具合などで大幅減益
日刊自動車新聞
ロールス・ロイス初のSUV「カリナン」が大幅にアップデート|Rolls-Royce
ロールス・ロイス初のSUV「カリナン」が大幅にアップデート|Rolls-Royce
OPENERS
日本企業初の営業益5兆円超のトヨタ、佐藤社長が「足場固め」を強調した理由[新聞ウォッチ]
日本企業初の営業益5兆円超のトヨタ、佐藤社長が「足場固め」を強調した理由[新聞ウォッチ]
レスポンス
日野『レンジャー』改良新型が発売、安全性向上…左折巻き込み警報など
日野『レンジャー』改良新型が発売、安全性向上…左折巻き込み警報など
レスポンス
いつから存在している!「ストリートファイター」と言われるバイクを知ってる?
いつから存在している!「ストリートファイター」と言われるバイクを知ってる?
バイクのニュース
日産「新型“最大級”バン」公開! “大胆”顔が超カッコイイ「タフモデル」! 6.3m超えボディもある「インタースター」独に登場
日産「新型“最大級”バン」公開! “大胆”顔が超カッコイイ「タフモデル」! 6.3m超えボディもある「インタースター」独に登場
くるまのニュース
【速報】こ、超えた……トヨタ2024年3月期で営業利益が日本企業史上初の「5兆円」超え、来期減益予想は「足場固め」
【速報】こ、超えた……トヨタ2024年3月期で営業利益が日本企業史上初の「5兆円」超え、来期減益予想は「足場固め」
ベストカーWeb
アドベンチャーバイクの入門編! アメリカホンダが「NX500」の2024年モデルを発売
アドベンチャーバイクの入門編! アメリカホンダが「NX500」の2024年モデルを発売
バイクのニュース
ベントレーの12気筒エンジン最終章、世界限定16台の『バトゥール・コンバーチブル』発表
ベントレーの12気筒エンジン最終章、世界限定16台の『バトゥール・コンバーチブル』発表
レスポンス
ラグジュアリーSUVセグメントを牽引するレンジローバーの2025年モデルが日本での受注を開始
ラグジュアリーSUVセグメントを牽引するレンジローバーの2025年モデルが日本での受注を開始
カー・アンド・ドライバー
【MotoGP】マルケスを手放すはずがない! ペトルッチ、マルケスのドゥカティ・ファクトリー昇格を予想
【MotoGP】マルケスを手放すはずがない! ペトルッチ、マルケスのドゥカティ・ファクトリー昇格を予想
motorsport.com 日本版
ジャパントラックショー2024、パシフィコ横浜で開幕 過去最多の156社出展 11日まで
ジャパントラックショー2024、パシフィコ横浜で開幕 過去最多の156社出展 11日まで
日刊自動車新聞

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村