フォーミュラEの第13戦ニューヨークePrixレース2の決勝が行われ、ロビン・フラインス(ヴァージン)が優勝。ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)が7位に入り、2シーズン連続でのチャンピオンに輝いた。
フォーミュラEシーズン5の最後のレースとなるニューヨークePrixのレース2。ジャン-エリック・ベルニュ(DSテチータ)、ルーカス・ディ・グラッシ(アウディ)、ミッチ・エバンス(ジャガー)の3人にチャンピオンの可能性がある状態で、最終戦を迎えた。ただいずれもグリッド後方からのスタート。ディ・グラッシとエバンスは優勝が必須という状況であり、22ポイントのリードを持って挑むベルニュは8位以上でフィニッシュすれば無条件で2シーズン連続でのタイトルが決まる……ベルニュにとっては、絶好の状況でのスタートとなった。
■日産、フォーミュラE初優勝。ブエミがトップチェッカー。タイトル決定は日曜日の最終戦に持ち越し:ニューヨークePrixレース1
ポールポジションにつけたのは、BMWアンドレッティのアレクサンダー・シムス。シムスは無難な蹴り出しを見せてホールショットを奪うと、3番グリッドのセバスチャン・ブエミ(日産・e.ダムス)が2番手に浮上することとなった。
しかし後方ではクラッシュが発生。アンドレ・ロッテラー(DSテチータ)に追突されたホセ・マリア・ロペス(ドラゴン)がシケインでスピンしてしまう。ロペスはすぐにレースに復帰したが、直後にコース上でストップ。またロッテラーもピットに戻り、レースを諦めた。
このロペスのマシンを回収するために、4周目にセーフティカーが出動した。
7周目からレース再開。多くのマシンが、レース中に3回の使用が義務付けられているアタックモードを早々に起動させ、激しいバトルが繰り広げられていく。
9周目のターン1で、フラインスがブエミを豪快にオーバーテイク。スタート時のポジションを奪い返す。またサム・バード(ヴァージン)もストフェル・バンドーン(HWA)を抜いて4番手とした。バンドーンはペースが上がらず、14周目にはダニエル・アプト(アウディ)にも抜かれてしまう。
17周目のターン1で、フラインスがイン側にズバリと飛び込み、シムスをオーバーテイク。これで首位に浮上する。前日のレース1に続く連勝を目指すブエミも、フラインスに続きオーバーテイクしようと、シムスにプレッシャーをかけるが、なかなかこれは叶わない。
タイトルを争う面々は、エバンス8番手、ディ・グラッシが9番手、ベルニュが10番手あたりをキープする展開。しかし24周目頃、エバンスが順調にオーバーテイクを成功させて6番手までポジションを上げ、ディ・グラッシもバンドーンとオリバー・ローランド(日産・e.ダムス)を立て続けに抜いて7番手まで上がった。
チャンピオン獲得のためには是が非でも優勝したいエバンスは、さらにアプトにもプレッシャーをかけるが、なかなかオーバーテイクを決めることができず6番手より前にいくことができない。ディ・グラッシもその後ろにスタックしたままだ。その一方で先頭のフラインスは快調なペースで飛ばし、2番手シムスに対して約5秒のリードを築いた。そのシムスはペースが上がらず、10番手バンドーンまでが続くトレインを先導するような格好になってしまった。
最終ラップ、ディ・グラッシがエバンスにアタックを仕掛けるも、両者接触。揃ってコースオフしてしまい、大きくポジションを落とした。この接触はエバンスに非があるとして、10秒のタイム加算ペナルティが科せられた。
結局フラインスがトップチェッカーを受け、今シーズン2勝目を挙げた。2位シムス、3位ブエミ。ベルニュは7位に入り、2シーズン連続でのタイトル獲得を決めた。ベルニュはマシン(Gen1→Gen2)とパワートレイン(ルノー→DS)の変更にも対処しての連続タイトルである。またベルニュは、フォーミュラE史上初の2年連続王者となった。なおこのレースを3位でフィニッシュしたブエミが、ランキング2位に浮上している。
逆転チャンピオンの可能性もあったエバンスは、最終ラップの接触とペナルティで結局17位。ディ・グラッシはチェッカーを受けることができなかった。
なおチームタイトルは、ベルニュとロッテラーのテチータが、アウディに20ポイントの差をつけて獲得することとなった。
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