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【MotoGP】第7戦カタルニアGPフリー走行3回目:スズキのリンスが首位。中上貴晶は惜しくもQ1スタートに

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【MotoGP】第7戦カタルニアGPフリー走行3回目:スズキのリンスが首位。中上貴晶は惜しくもQ1スタートに

 MotoGP第7戦カタルニアGPのフリー走行3回目が行われ、スズキのアレックス・リンスがトップタイムをマークした。

 予選組分けを決するFP3は、気温23℃、路面温度31℃、天候は晴れのコンディションの下でスタート。

■「ロレンソだけのためにマシンは変えられない」ホンダ代表、バイクの素性は“良い”と強調

 初日はコースが汚れていたこともあり、なかなかタイムアタックを行いづらかったと語るライダーもいたことから、走行を重ねてコースコンディションが改善された2日目はタイムが上がることが予想された。

 セッション開始と同時に各車続々とコースイン。

 ひとまずトップタイムを記録したのは、FP2では17番手と下位に沈んでいたマルク・マルケス(レプソル・ホンダ)だ。マルケスは1分40秒014と、FP2でファビオ・クアルタラロ(ペトロナス・ヤマハ)が記録したタイムを上回ってきた。そこへアレックス・リンス(スズキ)、アンドレア・ドヴィツィオーゾ(ドゥカティ)、バレンティーノ・ロッシ(ヤマハ)らが続いた。

 多数のライダーがセッション序盤から前日まで記録したタイムを更新する走りを見せ、予選Q2進出圏内となるトップ10争いが激しくなった。

 残り20分になろうという頃、フランコ・モルビデリ(ペトロナス・ヤマハ)が1分40秒139までタイムを縮め、総合タイムでも2番手につける走りを見せた。そしてチームメイトのクアルタラロが、ここまでのセッションの中で最初に1分39秒台にタイムを入れ、総合首位に立つ。クアルタラロは周回を続けると更にタイムを縮める走りを見せ、1分39秒583まで自己ベストを更新した。

 またここでスズキのルーキー、ジョアン・ミルが良い走りを見せ、1分40秒343で総合8番手に。そしてチームメイトのリンスが魅せる。最速タイムを各セクターで刻み、1分39秒547を記録して総合トップに躍り出た。

 また訪日の成果か、ホルヘ・ロレンソ(レプソル・ホンダ)も1分40秒263までタイムを縮め総合8番手につけた。

 残り10分を切った頃、モルビデリがターン13でハイサイドを起こしクラッシュ。良いタイムを刻んでいたこともあり、悔やまれる転倒となった。モルビデリは担架に乗せられて搬出されていった。

 残り時間が少なくなり、タイムアタックに各ライダーが入る。残り5分、Q2圏外にはじき出されていた中上が自己ベストでラップをまとめ7番手に浮上。Q2進出圏内に復帰した。

 そして王者マルケスがアタックに入り、1分39秒923で3番手につける。

 残り3分、クアルタラロがターン2でフロントのグリップを失い、クラッシュ。これまでクアルタラロは目立った転倒がなかったが、遂に最高峰クラスで転倒を喫してしまった。クアルタラロは大きな怪我は無かった様子で、その後ピットへ戻った。

 残り2分、遂にマシンをモノにしたか、ロレンソが1分39秒949で5番手に入る。さらにロッシもタイムを1分39秒722まで短縮し、3番手に浮上した。

 チェッカー後のラストアタック、上位に食い込んだのがカル・クラッチロー(LCRホンダ)だ。クラッチロー1分39秒711で3番手につけると、マシン上で大きく喜びを見せた。

 最終的にトップタイムはリンス。スズキのマシンのポテンシャルの高さを見せつけた。2番手はルーキーのクアルタラロ。転倒こそあったものの2番手と好位置につけた。3番手はクラッチロー。厳しいレースが続いていたが、納得の走りを見せた。

 地元マルケスは9番手。なお最終盤にアタックへ入っていた所を邪魔されたようで、ロレンソに対し怒りを見せる場面もあった。そのロレンソは10番手に入り、なんとかQ2への進出を確保して終えた。

 日本の中上は12番手となった。終盤のアタック合戦でQ2圏内からはじき出されてしまった格好だ。

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