2019年のMotoGP開幕戦カタールGPで、カル・クラッチロー(LCRホンダ)は3位表彰台を獲得した。彼はレースに復帰できたことや、表彰台を獲得できたことを“夢のよう”だと語っている。
昨シーズンのオーストラリアGPでクラッチローは大クラッシュを喫し、足首を骨折。それにより、シーズンの終盤の3戦を欠場し、更にバレンシアとヘレスで行われたプレシーズンテストも欠席していた。
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クラッチローは2月に行われたセパンテストでサーキットへ復帰。しかし次に行われたカタールテストでは、彼が今まで感じていたホンダRC213Vのフロントのフィーリングが失われていると語り、悲観的な物言いをしていた。
そして迎えたカタールGPで、クラッチローは6番グリッドを獲得。レースを通じて先頭集団から離れず食らいつき、最終的にアレックス・リンス(スズキ)とのバトルを制し3位を獲得している。
「表彰台を獲得する、そしてMotoGPで再びレースができたことは本当に素晴らしいことだ」
クラッチローはそう喜びを口にする。
「テストでは無駄な時間もあったから、僕たちはこのレースウィーク中、懸命に取り組んできた。それでも、難しいものだったけどね」
「ウォームアップを13番手あたりで終えた後に、“君はこのレース、表彰台に登る”、と言われたなら、笑っていたはずだよ」
「レースで毎戦繰り広げられるバトルに参加できて良かった。レースができて、更に表彰台まで獲得できるなんて、正直、夢のようだ」
「僕たちは、一時はここに戻ってこれるとは思っていなかったんだ。言うまでもなく、こんな競争力のある状態にはね」
オーストラリアGPでのクラッシュ以降、療養中の最優先事項は、“普通の生活”を送れるようにすることだった、とクラッチローは付け加えている。ある時点では、クラッチローは再び歩けるかどうかすら、確信を持てなかったと言う。
「レース復帰できたことはもちろん、再び歩けるように手助けをしてくれた、僕が感謝しなければならない人たちが沢山いる」
そうクラッチローは話す。
「生易しい道ではなかったよ」
「最初はまぁ、良かった。座ってMotoGPのレースを見ている分には僕は平気だったし、受け入れていた。だけど、歩けなかった時は流石に辛かった」
「自転車に乗る分には問題はなかったけれど、歩けなかったんだ。再び歩けるかどうかも分からないと、そう言われた。それがどれほど辛いかは、おそらく分からないだろう」
「歩けるようになって、普通の生活をおくれるようになりたかった。だから、今もまだバイクに乗ってレースができるのは、まさにボーナスだ」
クラッチローは、負傷した足首はカタールGPで何も問題を起こさなかったと話している。しかし、レースのほとんどの距離を感覚のない臀部で走っていたという。
「僕の尻の左側に誰かのブレーキペダルがぶつけられていたみたいなんだけど、僕は15周しても何も感じていなかったんだ!」と、彼は思い出しながら話す。
「(ぶつけたのは)誰だったのかは全くわからないんだけどね」
「足首の方は大丈夫、全く問題は無かった。レースでは2回だけブレーキペダルに足を引っ掛けたけど、フリー走行と予選ではもっと多く起こっていたからね」
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