世界耐久選手権(WEC)に2020/21シーズンに導入される、ハイパーカーのコンセプトプロトタイプは、市販車ベースのパワートレインを使用することが義務付けられるようだ。
12月5日(水)のFIA世界モータースポーツ評議会で議論された結果、WECで使用されるハイパーカーの内燃機関(エンジン)及びフロントアクスルに搭載されるエネルギー回収システム(モーター)は共に「一般道での使用のために公認された一連の生産車用のユニット」に基づいている必要があることが決定された。
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さらに、そのユニットがWECで使用される最初のシーズン終了までに、元となったエンジンを搭載した市販車が25台、ハイブリッドシステムを搭載した市販車が25台製造されなければならない。これらの数字は、2シーズン目の終了後に100台に引き上げられる。
エンジンの改造については、エンジンブロックとシリンダーヘッドを除いて自由。一方で、ハイブリッドシステムのモーター-ジェネレーターユニットは改造が禁止される。
レギュレーションの中核をなすのが、マシンパフォーマンスに関する規定だ。車両のダウンフォースやドラッグ、全体的な空力効率についても、レギュレーションで規定されることになる。
エンジンの最大出力は520kW(約697bhp)と定められ、そこに最大200kW(約268bhp)のハイブリッドパワーが加えられることになる。
マシンの最低重量は1040kgで、マシンの重量バランスについてもレギュレーションで定められている。前後の重量バランスは48.5対51.5を基準に、プラスマイナス1.5%が許容されている。
特徴的なのは、マシン前後に可動空力デバイスの装備が許されていることだ。それぞれの装置は、F1で使用されているDRSのように、ドライバーの直接的な操作で2つのポジションを切り替えることができるようなデバイスとなる。
2020年から2024年まで使用される予定の新ルールにおいて、マシンは厳格なホモロゲーションによって管理されるが、マニュファクチャラーまたはコンストラクターは、2つの異なるデザインで公認を取ることができ、5年間で5回”ジョーカー”を使ってアップグレードすることが許される。
WECのプロモーターであるACO(フランス西部自動車クラブ)はLMP1クラスに代わる、新しいクラスの名前をファンから募集するつもりのようだ。
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