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世界を股にかけ戦うルノー・スポールF1のピット裏に潜入!

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世界を股にかけ戦うルノー・スポールF1のピット裏に潜入!

 いつもの鈴鹿がまるで別世界のような雰囲気に!

 4輪モータースポーツの最高峰として、世界中のファンに愛されているフォーミュラ1(F1)。今年の日本グランプリは鈴鹿30回記念大会ということもあり、多くの来場者が三重県・鈴鹿サーキットに詰めかけた。WEB CARTOP編集部は、各チームが決勝に向けてマシンの最終チェックなどを行う金曜日を取材。幸運にもルノー・スポールのパドック取材を許されたので、滅多に見ることのできない、最高峰のモータースポーツの世界をリポートしたい!

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 金曜日の朝8:30に、最寄り駅のひとつである近鉄白子駅に降り立った取材班。編集部のF1好きからも、「金曜日は本当に好きな人しかこないから、土日に比べたら空いてるよ」とアドバイスを受けていたのだが、それでも鈴鹿サーキットへ向かうバスは超がつくほどの長蛇の列。しかし、臨時バスは続々とやってくるので、延々と待ち続けるようなことはなし。意気揚々とサーキットへ向かった。

 そして、いよいよ鈴鹿サーキット到着! 筆者はF1を現地で観戦するのは今回を含めて2回目。やはり国内レースと違って、ゲート手前から始まるお祭りムードがものすごい! グランドスタンド裏には参戦ドライバーの写真がズラリと並び、華やかな雰囲気である。そして何より驚いたのは、来場者の多さである。予選と決勝が行われる土日と比べれば圧倒的に少ないのは間違いないのだが、それでも多い! 平日の金曜にも関わらずたくさんの人が訪れるのは、やはり年に一度のお祭を楽しみにしている証拠なのだろう。

 そして、いよいよパドックへ。チームの広報担当から手渡されたパスには“VIP”の文字が! ゲートを潜ると、そこはグランドスタンド裏とはまた違う、緊張感漂う世界が広がっている。金曜日ということもあり、まだ穏やかな雰囲気なのだが、これが決勝日となるとさらに緊張感が増すのだろう。

 ピット後方にズラリと並ぶ、チームのホスピタリティにて1日の見学メニューについて説明を受けた後、いよいよフリー走行の時間にピットへ! 今のF1のピットには、VIPゲストをもてなすための見学ブースが設けられており、チームの邪魔にならないよう配慮されている。さすがF1! と思わず驚いてしまった。もちろん誰もが入れるわけではないのだが、入ることが許されたゲストはきちんともてなすというのが、国内レースとはまた違う魅力だ。

 ルノーF1のピットは、両サイドに大型モニターが設置され、ラップモニターや公式映像などが流れてチームクルーが情報をすぐに確認できるようになっている。これも国内レースでは見かけないものだ。見学者にはヘッドセットが渡され、ガイドから今何を作業しているとか、どのセッティングで今コースへ出ていったなど解説が受けられるのだ。しかし、当然ながら英語……。端々の単語しか聞き取れず、ちょっと消化不良気味だったのが残念でならない。やはり、英会話の勉強をしなければ……と思った次第。

 ちなみにチームの備品は、6週間前に拠点から鈴鹿に向けて発送しなければならず、鈴鹿に関わらず欧州以外での開催はそういった輸送面でもやりくりが大変とのこと。また、台風の影響もあってチームが使用するエンジンオイルが金曜日の早朝にピットへ届くというトラブルもあったそうだ……。

 使用するピットは、昨年の年間ランキング順に並んでいる。ルノーは昨年は6位だったため、ほぼ中央だ。現在は4位となっているので、このままのポジションを維持したいそうだ。そして、2020年にはチャンピオンを獲る! という目標を立てているとのこと。

 チームに帯同しているメカニックやエンジニアは60人。そのうち、1台につき15人ずつがピットに入り作業をしている。カルロス・サインツとニコ・ヒュルケンベルグでピット位置は決まっている。ピット後方からピットロードを見て、左側がヒュルケンベルグ、右側がサインツだ。各車担当するエンジニアやメカニックが自身の仕事を迅速にこなすので、ピット内での作業はあっという間。金曜日はセットアップの確認もあるので、マシンはピットに戻ったと思ったらすぐに出いていくなど、大忙しのようだった。

 ピット裏ではピレリのスタッフが各チームのタイヤ状況を確認していたり、各国の取材クルーがチームなどにインタビューをしているなど、これは日本のレースウイークでも変わらない。しかし、パドックを歩くのがミカ・ハッキネンだったり、鈴木亜久里だったりと、F1レジェンドばかりなのには驚いた……。当然といえば当然なのだが……。

 ピットウォーク中には、サードドライバーとして日本に来ていたジャック・エイトケン選手に話を聞くことができた。「鈴鹿サーキットは実際に走ったことがなく、ドライビングシミュレーターで走ったのみとのこと。木曜日はチームクルーとともにコースウォークをしたそうだが、ぜひともF1マシンで走ってみたい!」と語ってくれた。好きなドライバーはアイルトン・セナとジム・クラークだそうだ。グランプリ中はステアリングを握る機会はなかったが、決勝翌日に行われたピレリタイヤのてセウトでは、1日目いっぱい走り込みを行ったようだ。

 メディアツアーが目を奪われたのは、ホスピタリティに用意されていたドライカーボン製の招き猫とだるま! ルノーカラーに彩られた特別なアイテムで、もちろん非売品。あまりの軽さに思わず声が出てしまった! ドライカーボンでなくても、このカラーリングで販売したら売れると思うのですが、ルノー・ジャポンの皆さん、日本ラウンド限定でぜひご検討を!

 サーキットの雰囲気をプロドライバーの助手席で味わえる同乗走行は、メルセデス-AMG GT Rやアストンマーティン、マクラーレンといったスーパースポーツばかり! これもF1だからこそのスペシャル感! ちなみに、来場者に時間を知らせる置き時計も、さりげなくロレックスだったりするのです……。あっという間に1日が過ぎてしまったルノーF1パドックツアー。ぜひ、来年は決勝日の取材をしてみたい!(笑)

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