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手厳しい批判にも動じないフェラーリF1代表「いつかベッテルがタイトルを持ち帰るときが来る」

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手厳しい批判にも動じないフェラーリF1代表「いつかベッテルがタイトルを持ち帰るときが来る」

 フェラーリF1チーム代表のマウリツィオ・アリバベーネは、2018年シーズンの世界チャンピオン争いがどう決着するのかにかかわらず、遅かれ早かれセバスチャン・ベッテルがタイトルをマラネロに持ち帰るときが来ると信じている。

 今年は初夏の時点ではフェラーリが有利と予想されていた。フェラーリSF71Hとベッテルの組み合わせは非常に強力であり、メルセデスがこれに挑むことはかなり難しいように思われた。

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 だが第11戦ドイツGP以降、徐々にメルセデスが進歩を遂げていった一方で、フェラーリはドライバーのミスやチーム戦略の誤りが積み重なったことにより、その優位性を失っていった。

 ルイス・ハミルトンが直近4レースを圧倒的な強さで連勝したことで、2008年を最後に途絶えているフェラーリのコンストラクターズタイトル獲得への望みもほぼ潰えたように見える。

 だが、アリバベーネは4度の世界チャンピオンであるベッテルに寄せる信頼は揺らがない。ベッテルは今でもフェラーリの大いなる担い手だというのだ。

「セバスチャンは、その才能や決断力という点でミハエル・シューマッハーにとても似ている」と、アリバベーネはイタリアのLa Repubblica紙の取材に対して語った。

「無線から流れる彼の声を聞くと、ミハエルと話しているかのように思えるんだ」

「ベッテルは、幼いころから父親に連れられてマラネロを訪れていた。私は、そんな彼が遅かれ早かれタイトルをここに持ち帰るときが来ると確信している」

■元F1ドライバーのジャン・アレジもセバスチャン・ベッテルを擁護

 フェラーリの人気ドライバーだったジャン・アレジも、ベッテルの状況を擁護するひとりだ。ドライバーズタイトル獲得への望みが打ち砕かれるに至った最近のミスについて、ある程度は理解できるとしている。

「最近の数レースで起きたことについては、少々驚いたし腹も立ったよ」と、アレジはLa Gazzetta dello Sport紙に対して語った。

「だが、ベッテルのミスは彼が下手だから起きるものではない。特定の状況下では、誰でも容易に誤った選択をしてしまうものなのだ」

「今の段階で、彼とチームはあらためて平静さを取り戻しておく必要がある」

 アリバベーネは、手加減を知らないイタリアのメディアからフェラーリが受けている手厳しい批判の数々について、そうしたこき下ろしはむしろ、フェラーリのより上を目指したいという気持ちに火をつけてくれるものだと話す。

「プレッシャーについて特に何かを語る必要はない。なぜなら、フェラーリは常にあらゆることの中心にいるチームだからだ。むしろ我々は、勝利の舞台へ復帰を迫るメディアや一般の人々に感謝しなければならないくらいだ」

「2018年の優勝はかなり困難になってきた。だが、これで終わりではない。はっきりと言っておくが、我々はまだオースティンで敗れたわけではないのだ」

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