カルロス・サインツJr.は、ルノーのパワーユニット(PU)開発に自信を持っており、来季はついにメルセデスやフェラーリと同レベルのPUを用意できると考えているようだ。
ルノーのカスタマーチームのレッドブルは、イタリアGPで新しい”スペックC”のPUを使用した。スペックCについてルノーは、モンツァで1周0.3秒のゲインがあると予想していたが、実際に走行したダニエル・リカルドとマックス・フェルスタッペンもその効果を実感していた。
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来季はワークスチームであるルノーを離れ、カスタマーチームであるマクラーレンに加入することになっているサインツJr.は、スペックCのPUがレッドブルによって実際にトラックを走行したことにより、ルノーは自信を持てるはずだと語った。
「スペックCは、来年のエンジンのベースになる」
「レッドブルではそれがうまく機能していたみたいで、彼らもそれを喜んでいたようだ」
「それは素晴らしい前進だ。僕たちが今年それを使えないのは残念だけどね。それがあれば、ハースやフォースインディアを相手にするのが簡単になるから」
「僕はルノーがついにメルセデスやフェラーリに並ぶエンジンを作ることになると確信しているし、マクラーレンとのパートナーシップを含めて、来年は今年よりも良い1年になることを願っている」
実際スペックCのエンジンを使用したフェルスタッペンは、イタリアGPにおいてバルテリ・ボッタス(メルセデス)を抑え3番手でフィニッシュした(ボッタスとの接触でタイム加算ペナルティを科され、結局5位)。
ただフェルスタッペンは、モンツァのストレートでメルセデスやフェラーリに対しラップタイムを1秒失っているとコメントしていた。
ワークスチームであるルノーは、スペックCのPUには信頼性の面でリスクがあると懸念している。そのためサインツJr.と、そのチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグはスペックBのPUを継続使用しており、今シーズン中にスペックCを導入する予定はないという。
サインツJr.は、ルノーがスペックCのPUから学んだことは、来季のPUに活かされると語った。
「僕たちはエンジンに関してこれ以上の開発を行わない。マシンの開発に集中する必要がある」
「レッドブルがスペックCのPUを走らせているのは良いことだ。エンジン部門の人たちがそこから学ぶことができるし、そこで見つけたことを来年の開発に活かすことができる」
イタリアGPではロマン・グロージャン(ハース)が6位でフィニッシュし、ハースがコンストラクターズランキング4位の座をルノーから奪取したかにみえたが、ルノーの抗議の結果グロージャンのマシンのフロアはレギュレーションに沿っていなかったことが分かり失格となった。そのため、現在はルノーがハースに対して10ポイントリードしている。
イタリアGPを含めた直近3レースはハースに対抗できていないルノーだが、いわば旧式に当たるスペックBのPUでハースを倒すことが出来るのかと問うと、サインツJr.はルノーのシャシー開発がその助けになってくれることを願うと答えた。
ルノーは今週末のシンガポールGPで、バージボードとターニングベーンをアップデートする予定だという。
「シャシー部門とエアロ部門が全力で開発を進めていることを知っている」
「僕たちがこの(スペックBの)エンジンで今シーズン最後まで戦うのは確かなことだ。エアロパーツが機能して、(コンストラクターズ)ランキング4位でシーズンを終えられたら、みんなが誇りに思うだろうし、満足すると思う」
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