メルセデスのチーム代表を務めるトト・ウルフは、フェラーリとのタイトル争いにおいて、まだチームオーダーを出す必要がないと考えており、できる限りその発動を遅らせたいと考えている。
ウルフはイタリアGPを迎える前に、バルテリ・ボッタスにルイス・ハミルトンのサポート役をさせるかどうか、イタリアGP後に検討すると話していた。
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しかしそのイタリアGPでは、ハミルトンが優勝しセバスチャン・ベッテル(フェラーリ)に対するリードを広げた。ハミルトンの逆転をサポートする形になったボッタスも、自身のレースを台無しにすることなく3位でレースを終えたため、チームは現状を維持することができたようだ。
ウルフは「私はチームオーダーがあまり好きではない。それはクールではないし、F1にとっても、どちらのドライバーにとっても良くない」と語った。
「ルイスは何か施しを受けたいとも思っていないし、バルテリもそうすることを望んでいない。我々はそれをレースごとに検討する」
「我々は(レースの前に)様々なシナリオについて話し合ったが、その必要はないという結論だった。シンガポールで何が起こるか見てみよう。私は、”その瞬間”を可能な限り遅らせたい」
イタリアGPでのハミルトンの勝利は、ボッタスがタイヤを交換したばかりのキミ・ライコネン(フェラーリ)を抑えた影響も大きかった。ボッタスの後ろでタイヤを痛めたライコネンは、残り8周の時点でハミルトンに逆転を許したのだ。
ボッタスは今シーズンのチャンスについて現実的であり、モンツァでそうしたように、それが妥当だと思える時はハミルトンのサポートをするつもりだと話している。
「キミを抑えることで、僕のレースが犠牲になるようなことは嫌だった」と、ボッタスは述べた。
「もし彼が僕をオーバーテイクしたら、間違いなく僕はタイムを失っていただろう」
「だけど僕にとっては、もう少し早くピットストップした方が理想的だったということは分かっている。でも僕はそうすることに納得していた。なぜなら(レッドブルのマックス)フェルスタッペンにアタックするチャンスがまだあることは分かっていたからだ」
「だから僕のリザルトが妥協を強いられたとは思っていない。全く問題ないんだ」
「正直に言って僕とルイスのポイント差は非常に大きいので、それが理に適っている時には、協力するつもりだ。僕たちはチームとしてここにいるし、現実的になる必要がある。チームは両タイトルを獲得したいと思っているのだから、それが当たり前だ」
ハミルトンは現在、ベッテルに対して30ポイントリード。ランキング3位のライコネンはハミルトンと92ポイント差、4位のボッタスは97ポイント差となっている。
イタリアGPでは、ベッテルが1周目の第2シケインでハミルトンと接触しスピン、大きく後退した。その際、前にいたのがポールポジションを獲得したライコネンだった。
最終的に4位でレースを終えたベッテルは、スタートについてチームとして何かを決めていたか訊かれると「いいや。僕たちはそれが必要ないくらいには経験がある」と答えた。
「僕は自分の仕事をし、全員とレースをする準備を整えている」
「1コーナーで自分のチャンスを活かそうとしたし、第2シケインでも少しそうしようとした。でもそれが機能しなかったんだ。その結果が、少し不運なものだった」
「誰もが自由にアプローチをすることができる。僕たちにとっては、それが明快で分かりやすい」
チームメイトであるライコネンと戦わなければならず、ハミルトンはそうではなかったことから、自分が不利な立場にあると感じたかと訊かれると、ベッテルは次のように答えた。
「分からない。でも僕にとって明らかなのは3台で戦えて嬉しいし、実際に19台のマシンと戦えたのがハッピーだということだ」
「それ(チームオーダー)について、僕が(ハミルトンと)違うポジションにいると考えたことはない。それでいいし、それ以外は望んでいない」
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