今季限りでレッドブルを離れ、来季からルノーのワークスチームに加入することを決めたダニエル・リカルド。この決断によりレッドブルのシートがひとつ空くこととなり、そこに誰が加入するのか、大いに注目が集まっている。
その候補のひとりになるのではないかと噂されるのは、現在マクラーレンで苦しんでいるフェルナンド・アロンソである。アロンソは2015年からマクラーレンに復帰して以来厳しいシーズンを過ごし続けており、勝利が狙える体制を熱望しているとされる。
「ドッキリかと思った」レッドブル、リカルド離脱の理由を考察。”あらゆる要求”に応えたものの……
しかしレッドブルのチーム代表であるクリスチャン・ホーナーは、F1の公式ポッドキャストでアロンソ獲得を否定。レッドブルの育成ドライバーを起用するべきだと語った。
「私はフェルナンドを大いに尊敬している。彼は実に素晴らしいドライバーだ。しかし、彼がチームに加入するのは非常に難しいだろう」
そうホーナーは語った。
「彼はどこへ行ったとしても、混乱を招く傾向がある。フェルナンドが加わることが、チームにとって健康的なモノになるとは思えない」
「我々が目指すところは、明らかにキャリアの終わりに近いドライバーを起用するよりも、若者への投資を継続することだ」
レッドブル傘下のドライバーのうち、リカルドの後任候補と目されているのは、現在トロロッソ・ホンダを走らせるピエール・ガスリーと、ルノーにレンタル移籍しているカルロス・サインツJr.のふたりである。
「幸いなことに、契約を結んでいるドライバーのうち何人かが、優れた才能を持っているのは間違いない」
そうホーナーは語る。
「私は動じず、状況を評価するつもりだ。そして、どうなるのか見てみることにしよう」
「我々のマシンは、信じられないほど魅力的なクルマだ。彼らが求めているモノに不足することになるとは思わない」
「すべてのことを見ていくことになるだろう。しかし優先すべきは、これまでも成功してきたように、我々の中にいる才能への投資を続けていくことだ。(セバスチャン)ベッテル、(マックス)フェルスタッペン、リカルド、サインツ、ガスリー……彼らは我々のジュニアプログラムから育って行ったドライバーたちだ」
「ふたり(サインツとガスリー)は、共に非常に速いドライバーだ。だからこそ我々は、ひと息つくことができると思う」
「とにかく彼らは、今年の夏、もしくはそれ以降まで、我々との契約下にある。我々は利用できる可能性を見極め、そしてチームにとって正しい決断を下さなければいけない」
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