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SBK4連覇に挑むカワサキのエース、ジョナサン・レイの特別番組がJ SPORTSオンデマンドで8月8日配信

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SBK4連覇に挑むカワサキのエース、ジョナサン・レイの特別番組がJ SPORTSオンデマンドで8月8日配信

 スポーツ専門放送局のJ SPORTSは、スーパーバイク世界選手権(SBK)で前人未到の3連覇を果たしたジョナサン・レイの特別番組を、8月8日からPC、スマホ、タブレット向け動画配信サービス『J SPORTSオンデマンド』で限定配信。番組では、J SPORTSのSBK解説でお馴染みの八代俊二氏がレイのインタビューワーを務め、エンジン回転数のハンディキャップやSBK仕様の2018年型カワサキZX-10RRについて迫っている。また2012年以来の参戦となり話題を集めた鈴鹿8時間耐久ロードレースについて熱く語った番組も7月28日より配信している。

 1988年からスタートしたSBKは、バイクメーカーが一般市販する1000ccから1200ccのスーパースポーツマシンで争うロードレースの最高峰だ。このカテゴリーは、ヨーロッパを中心に高い人気を誇っている。

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 レースフォーマットは2レース制で、1シーズン全13戦、26レースが行われる。レースに登場する車両は、日本メーカーではカワサキZX-10RR、スズキGSX-R1000、ホンダCBR1000RR、ヤマハYZF-R1の4台。海外メーカーでは、ドゥカティ・パニガーレR、MVアグスタF4、アプリリアRVF4 RF、BMW・S1000RRとバイクファンなら一度は耳にしたことがある有名車両ばかりだ。

 市販車に近い仕様のマシンでレースを行うSBKでは、プロトタイプマシンで争う二輪ロードレースの最高峰MotoGP以上にマシンの改造範囲が制限されている。そのため、レースは超接戦のバトルが展開されることが多い。バイクメーカーにとっては、ベースとなるマシン本来の性能が証明される場にもなるため、各メーカーも威信をかけて戦いに臨んでいる。

 また、SBKは全日本ロードレース選手権やイギリス選手権、アメリカ選手権の頂点に当たるカテゴリーのため、活躍するライダーのレベルも非常に高い。なかにはコーリン・エドワーズやカル・クラッチローといったSBKライダーがMotoGPの登竜門に当たるMoto3クラスやMoto2クラスを越え、最高峰のMotoGPクラスにステップアップしていった。

 そんなSBKで、現在、前人未到の記録を打ち立てているのがイギリス人ライダーのジョナサン・レイだ。レイは2015年にホンダのプライベートチームからカワサキのワークスチーム、カワサキ・レーシング・チーム・ワールドSBKに移籍すると、初年度でチャンピオンを獲得。以降、2016年、2017年と連覇を果たし、誰も成し遂げなかったSBK3連覇を果たした。

 2018年シーズンもレイの強さは健在だ。13戦中9戦を終え、レイは18レースで10勝を挙げる圧倒的な強さを見せてランキングトップをキープ。ランキング2番手につけるドゥカティのチャズ・デイビスとは92ポイント差と、前人未到のSBK4連覇に向け大きなリードを築いている。

 さらに驚くのが、レイのここまでの10勝はハンディキャップを背負ってのものなのだ。

 2018年から施行されたレギュレーションにより、4気筒エンジンを使用するマシンのエンジン回転数が1万4700回転に制限された。そのうち、優勝回数が多いZX-10RRのエンジン回転数は600回転減り、1万4100回転までと定められた。また、エンジン回転数は3戦毎に見直され、好成績を残した場合は250回転減り、逆の場合は250回転増える仕組みとなる。

 2017年型のZX-10RRのエンジン回転数は1万5200回転。2018年の新レギュレーションにより、カワサキのマシンは1100回転少ない範囲でレースを戦わなければならなくなった。

 そんなハンディキャップをものともせず、2018年シーズン10勝を挙げているレイ。収録中のインタビューで八代氏がレイにエンジン回転数のハンディキャップについて聞くと次のように語った。

「レースのショー的要素を高めるための措置だけど、スポーツの観点からは残念に感じるよね。ただ、そのおかげで接近戦が多くなり、レースは見ごたえあるものになっている」

「ライバルのほうが若干パフォーマンスで有利かもしれないけど、“ニンジャスピリット”でチーム一丸となって戦っているよ」

 与えられたハンディキャップにも挫けず、SBK4連覇を目指して戦うレイ。13戦中9戦を終え「僕の目標は大きな怪我をすることなくシーズンエンドを迎えること。カワサキチームも毎週末素晴らしい働きをしてくれているから、この流れを維持することができれば4連覇は可能だと思っているよ」と前人未到の記録達成に自信を覗かせている。

 このほか、インタビューでレイは、ホンダとカワサキの違いや、ハンディキャップへの対策、苦戦するチームメイトのトム・サイクス、自身のライディングスタイルについて語っている。普段なかなか聞くことができない内容だけに、カワサキファンもバイクファンも必見だ。

 そんなレイの特別番組は、PC、スマホ、タブレット向け動画配信サービス『J SPORTSオンデマンド』での限定配信だ。番組は8月8日から公開されるので2輪ファンはぜひともご覧頂きたい。

 特別番組に加え、『J SPORTSオンデマンド』ではSBKを全戦配信している。さらに、SBKの登竜門といえるカテゴリーのスーパースポーツ世界選手権(WSS)も配信。WSSはミドルスポーツと呼ばれる600ccから750ccのバイクで争うカテゴリーで、日本人ライダーの大久保光が参戦し、奮闘している。

 13戦中9戦を終え、前半戦が終了したSBK。レイは前人未到の4連覇を果たすことができるのか。特別番組を視聴したあとはSBK後半戦もぜひ視聴してほしい。

 SBKの番組情報や配信スケジュールはJ SPORTS公式ウェブサイトをチェック。

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