オートポリスで行われた2018 ピレリスーパー耐久シリーズ第4戦。ST-TCRランキング首位の#97 Modulo CIVIC TCR(植松忠雄/中野信治/大津弘樹/小林崇志)は65kgものウエイトハンデを跳ね除け、見事クラス2位表彰台を獲得。ST-TCRクラスのシリーズチャンピオン獲得に大きく近づいた。
開幕戦から好調な走りを続けている#97 Modulo CIVIC TCR。開幕戦の鈴鹿、第2戦のSUGOと2連勝を飾り、6月に行われた第3戦富士24時間では度重なるトラブルに見舞われながらも、最後まで諦めずに走り続け2位表彰台を獲得した。これにより第3戦を終了した時点で2番手以下に34ポイントもの大量リードを築いて第4戦オートポリス大会を迎えた。
ST-TCRクラスはホンダ・シビック勢が今季初“ワンツーフィニッシュ”
しかし、3戦連続で表彰台を獲得していることもあり、今回のウエイトハンデは65kg。旋回時間が長いコーナーが多く、アップダウンも激しいオートポリスでの1戦はかなり不利になると予想された。
予選はクラス6番手と後方に沈んだ#97 Modulo CIVIC TCRだったが、いざ決勝になるとライバルよりもペースが安定しており、開始1時間も経たずに早くも2番手に浮上。さすがにウエイトハンデが0kgの#98 FLORAL CIVIC TCRには敵わなかったが、4人のドライバーがミスなくバトンをつなぎ、見事2位表彰台を獲得した。
レースを終えた中野は、「ここでポイントを獲るのは重要だったのですが、本当に上出来の結果で、ホッとしています」と安堵の表情を見せた。
「次(第5戦もてぎ)からウエイトハンデが半分になるので、今回の重い状況の中でポイントをしっかり獲得しておけば、チャンピオンシップを考えると非常に大きいと考えていました。このウエイトで2位という結果は想像よりも出来過ぎかなと思っていますが、チームが本当に素晴らしい仕事をしてくれて、チームメイト全員がいい仕事をしてくれたので本当に感謝しています。みんなで勝ち取った2位だと思っています」
「このコースはセクター3が特に上りになっていてクネクネしているレイアウトなので、非常にキツかったです。また気温が高いというのもあって余計に厳しかったですね。今週は走り始めてどうなることかと思ったんですけど……本当にチームメイトをはじめ皆んなの頑張りのおかげだと思っています」
今回もチームメイトの頑張りを讃えていた中野。これで#97 Modulo CIVIC TCRは合計111.5ポイントとなり、ランキング2位に浮上した#98 FLORAL CIVIC TCRに対して34.5ポイント差をつけた。
次回の第5戦もてぎで2位以内に入れば、最終戦を待たずにチャンピオン確定となるが、その話をすると中野の表情は一変し「まだ分からない」と即答。F1をはじめ様々なカテゴリーで様々な経験を積んできた彼だからこそ、チャンピオンがかかった残り2戦が一番気を引き締めなきゃいけないという表情を見せていた。
「(シリーズタイトルに関しては)終わってみるまでは分かりません。僕にとっては昨年とは逆の立場でラスト2戦に向かうことになりますが、とにかく気を抜かずに引き続き頑張っていきたいです。まだ(チャンピオンが)決まっていない方が、集中もできるので、我々としては(残り2戦が)非常に楽しみですね」
昨年は果たせなかったシリーズチャンピオン獲得へ、残り2戦は一層注目が集まる戦いが待ち受けていそうだ。
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