オートポリスで行われた2018 ピレリ スーパー耐久シリーズ第4戦の決勝レース。前回の富士24時間でボロボロになりながらも完走を果たした#59 DAMD MOTUL ED WRX STI(大澤学/後藤比東至/井口卓人/石坂瑞基)。今回の第4戦オートポリスではマシンも完全に修復され、今季3勝目をマークした。
ST-2クラスでは無敵に近い強さを誇っている#59 DAMD MOTUL ED WRX STI。今年も開幕2連勝を飾り、早々とチャンピオンを決めるかと思われていた。
ボロボロになっても走り続けた59号車WRX STI、井口卓人「ベストメカニック賞をあげたい」|スーパー耐久富士24時間
ところが、第3戦の富士24時間レースでは開始早々に他車に接触されてしまい、マシンの右ドア付近を大きく損傷。それでもチームが移動用で使っていた市販のWRX STIから右ドアを移植し走行を再開。その後も、リタイアの危機に追い込まれるようなトラブルやアクシデントに見舞われるが、その度にチームは諦めずにマシンを修復し続け、見事に完走。ボロボロになりながらもチェッカーまで走り続けた姿は、大きな反響と話題を集めることになった。
あれから6週間が経過し、迎えたオートポリス大会。完全にマシンが修復された#59 DAMD MOTUL ED WRX STIが登場。しかし、井口卓人によるとマシンの修復も簡単なものではなかったという。
「チームがすごく頑張ってくれました。マシンもかなりダメージがあって(クラッシュで損傷のあった)Bピラーを溶接し直したくらいでした。あそこを直すのは大変だったでしょうけど、その中でもできる限りの事をやってくれました」
本来のパフォーマンスを取り戻したかに思われた#59 DAMD MOTUL ED WRX STIだが、今週末は新菱オートのランサーエボリューションXの2台が好調。予選でもクラス・ワンツーを独占した。
クラス3番手からのスタートとなった#59 DAMD MOTUL ED WRX STIだが、順調なペースで追い上げていき30周目にクラストップに浮上。その後も、ほとんどの周回でトップを死守する走りを見せた。レース後半は新菱オート勢がトラブルに見舞われ後退する中、#59 DAMD MOTUL ED WRX STIは最後までアクシデントやトラブルなく周回。終盤の130周目にはファステストラップも記録し、そのままクラストップでチェッカーを受けた。
なお、2位#17 DXLアラゴスタNOPROアクセラSKY-D、3位には#6 新菱オート☆DIXELエボXが入った。
表彰台では優勝を飾った4人のドライバーとも満面の笑みでトロフィーを掲げていた。中でも福岡県出身の井口にとってオートポリスは地元九州でのレースとなったのだが、「地元優勝もそうですけど、やっぱり一番は富士のリベンジを果たせたことですね!」とキッパリ。チームの頑張りもあり、決勝でのマシンの仕上がりは非常に良かったという。
「予選までは苦戦をしていたんですけど、決勝は僕たちの作戦と安定感を良いバランスで発揮して最後まで走りきることができました。6号車や7号車もトラブル(による後退)があったでしょうけど、それがなくても僕たちが普通に勝てると思えるくらいのいいフィーリングでした」
「(今週末の走り始めは)不安もありましたけど、それよりもチームのみんなの『リベンジしたい!』という気持ちが一番強かったです。それをドライバーもしっかり理解していて、みんなでタスキをつないでいって、チェッカーまでクルマを導けて、本当に良かったです」
これで#59 DAMD MOTUL ED WRX STIはランキングトップに再浮上。2番手の#6 新菱オート☆DIXELエボXとは5.5ポイント差しかないが、井口はST-2クラスのチャンピオン獲得に向けて次回のもてぎも力強く戦いたいと語った。
「これでランキングトップになれたので、次のもてぎで僕たちが優位に立てるようなレースをしたいですね」
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