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アウディジャパン 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

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アウディジャパン 2018スーパーGT第4戦タイ レースレポート

スーパーGT第4戦タイ大会、Audi R8 LMSが無念のリタイア

◆Audi Team Hitotsuyamaは予選2位からトップを快走するもトラブルに巻き込まれ完走ならず

GT300決勝《あと読み》:悲喜こもごものタイ戦。GAINER優勝、そしてアンラッキーなライバルたち

 アウディ ジャパン株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役社長:斎藤 徹)は、アウディR8 LMSで2018年シーズンのスーパーGT GT300クラスに参戦するカスタマー(プライベート)チームをサポートしています。6月30日(土)、7月1日(日)、チャン・インターナショナル・サーキット(タイ・ブリーラム 1周4554m)で2018 スーパーGT第4戦となる『Chang SUPER GT RACE』が開催されました。

 Chang SUPER GT RACEは、現在年間8戦あるスーパーGTシリーズにおいて唯一、海外で行われる大会です。タイでの開催は今年で5回目となりますが、今大会には#21 Audi Team Hitotsuyama(アウディ チーム ヒトツヤマ)が参戦しました。
 
 このサーキットは昨年Hitotsuyama Audi R8 LMSが初のポールポジションを獲得した相性のいい場所でもあり、今年も大きな期待が寄せられていました。

 予選は直前に降った雨がコース各所に残った状態でのスタートとなりました。ウエットコンディションを得意とするダンロップタイヤを装着したAudi Team Hitotsuyamaの富田竜一郎選手がまずQ1を担当します。
 
 トップと僅差の好調な走りで、見事に2位のタイムでQ1を突破。Q2はリチャード ライアン選手がアタックに出ました。路面が乾きはじめ、ライバルチームがタイムをあげてくる状況下でも力強くラップを刻み、4位のタイムでフィニッシュしました。予選後、上位2台が車検で不合格となり予選タイムを抹消されたため、決勝レースは2位、フロントロウからのスタートとなりました。

 真っ青な空に夏の雲が広がる快晴のなか、決勝レースがスタート。第1スティントはリチャード・ライアン選手がドライブしました。スタート直後の第1コーナーでアウト側からライバルを追い抜きトップの座を奪取。2位、3位の後続車が背後に迫る緊迫した展開のなかで冷静なドライブで20周回を重ね、1位のポジションをキープし続けました。
 
 しかし、21周目の1コーナーで後続から追い上げてきていた2台のGT500クラスのマシンが競り合い、勢い余って21号車に追突。このアクシデントによりマシンはダメージを負ったため、ピットインを余儀なくされました。
 
 いったんガレージに戻ってダメージを修復し、タイヤ交換を行い、第2スティントを担当する富田竜一郎選手へとドライバー交代してコースへ復帰しました。
 
 しかし、数周を走ったのちにより大きなダメージを負っていることが判明。レース後のビデオ判定でもAudi Team Hitotsuyamaに非がないことは認められましたが、追突事故はレーシングアクシデントとして処理され、不運のリタイヤとなってしまいました。

レース後コメント
Audi Team Hitotsuyama チーム代表 一ツ山 亮次氏のコメント
「予選は昨年と同様、スコールが降ったことでウエット路面でのスタートとなり、うちのチームにとってはいい展開でした。Q1担当の富田選手は2位で通過してくれましたし、Q2ではドライ路面になりましたが、ライアン選手も限界まで攻めて4番手を獲得してくれました」

「決勝は上位の降格もあって2位スタートで、ライアン選手がスタートでトップに立ちレースをコントロールする理想的な展開でした。それがGT500クラスのマシン同士の競り合いに巻き込まれるかたちで、不可抗力によりレースを失うことになってしまい本当に残念でなりません」

「結果的にはトランスミッションの冷却系パーツの破損によるリタイヤとなってしまいました。今回は表彰台も確実視できていただけに非常に残念な思いですが、もう一度気を取り直して、チーム全体で大事にプランを練って次戦に向かいたいと思います」

Audi Team Hitotsuyama リチャード ライアン選手のコメント
「今回のレースは、チーム全体としてとてもいい調子でした。決勝レースでスタートラインに並んだときには、1コーナーでトップになる、と気持ちは決まっていました。後続の2台が速いことはわかっていましたが、しかしトップに立ってレースをコントロールするのが狙いでした」

「毎ラップ厳しい追い上げを受けて、1つのミスも許されない展開でしたが、最大限にプッシュし続けてスティント後半まで1位をキープできていました。ピットとの無線連絡で後ろからGT500のマシンが迫っていることは知っていましたし、うまく抜かせるための準備もできていました」

「それが突然の追突でした。この複雑な思いを今はなんて言っていいのかわかりませんが、しかし、チームは確実に速く、強くなっています。必要なのはあと少しの運だけです。チームのため、そしてファンのためにも諦めず戦い続けます」

Audi Team Hitotsuyama 富田 竜一郎選手のコメント
「Audi R8 LMSの雨天時のパフォーマンスの高さは岡山でも感じていましたし、僕自身にとってもタイはGT300にデビューして初めて表彰台にあがったサーキットでもあり、今回の予選でもその力を発揮することができました」

「決勝レースもリチャードは素晴らしい走りをしていました。しかし、クラッシュに関しては完全にGT500クラスに巻き込まれたかたちで、表彰台も見えていただけにまったく納得のいかないレースになってしまいました。応援してくださっている関係者やファンの方々にも申し訳ない思いです」

「次の富士ではとにかくミスなく結果を残したいと思います。また8月後半には、鈴鹿で10時間耐久レースもあります。このレースはアウディのワークスドライバーであるマーカス・ウィンケルホックが来日しての体制で臨むので楽しみです。チーム全体でいいレースができるようがんばります」

 次戦、スーパーGT第5戦は、8月4日(土)~8月5日(日)、静岡県の富士スピードウェイにて開催予定です。また、8月25日(土)~8月26日(日)、三重県の鈴鹿サーキットにて初開催となる『鈴鹿10時間耐久』レースにAudi Team Hitotsuyamaが参戦予定です。

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