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スポーツ 2018.7.2

【S耐コラム】感慨深かった富士24時間耐久レース。継続開催のためにも来年のパワーを期待

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 スーパー耐久シリーズの第3戦富士24時間が終わってしばらく経ったが、いまだに感慨深いものがある。大成功と言っていいだろう。そこで、長年に渡ってスーパー耐久を見続けてきた筆者なりに思ったことを述べたい。

 ここ数年、富士スピードウェイでのスーパー耐久戦は8時間レースから始まって1年ごと1時間ずつ伸ばしており、将来的な構想に24時間レースがあるのは、ある程度予想がついていた。

    富士24時間のドキュメンタリー番組がBS TBSで放送決定。ナレーションは田口トモロヲが担当

 ただ、昨年10時間レースになって、いきなり1年後に24時間レースを開催予定と発表された時は、さすがに時期尚早と思ったものだ。

 十勝24時間が開催されなくなって久しく、その間に当時運営していた主要スタッフが、いずれも鬼籍に入っており、24時間レースに対するノウハウがある意味途切れてしまったためだ。

 今年はナイトランを含んだ12時間レースとして開催。そのうえで、周辺にどんな影響を及ぼすか理解し、その後に24時間レースを開催するべきだと筆者は考えていた。影響として特に配慮しなくてはならないのは“音”だ。

 夜通しレース走行の爆音を聞かされたら、どれだけ不快かは想像に余りある。その一方で、かつての富士24時間からちょうど50年、十勝24時間からも10年ぶりという節目の年ということもあり、タイミングとしては絶好だとも考えた。

 しかしながら、実のところわずか1年間という決して長くはない期間のうちに、よくぞこれだけプランを練って、実現させたものだという思いは強い。

 ナイトランに関しては、開幕前とレース直前に2回公式テストを行った。音の問題に関して、聞くところによれば小山町に対しての事前告知はあったが、御殿場市に対してはなかったことで、いろいろあったようだ。

 だがテスト2回目では、ナイトランを走行できるのは、本戦で義務づけられた消音対策を施したエキゾーストシステムを装着した車両に限定。おそらく告知も十分行っていたはずだ。暗闇の中を普段より控えめな音で駆け抜けていく様子は、何か幻想的でこれならば……と思ったものだ。


 何より安全対策を十分行っていたのは、好感が持てた。そのひとつがコース脇に設置された照明であり、全ポストに設けられたデジタルフラッグ。特にコース脇の照明は、十勝24時間では一切なかっただけに、当時を知るドライバーにはより好評だ。きっと観客にも車両の識別がついて、レースを夜間でも楽しめたのではないだろうか。

 また自光式のゼッケンや、ST-5クラスの車両のリヤに貼られたLEDテープも極めて有効だったし、ST-Xクラスの車両のみ黄色いライトで識別可能としていたのも、いい配慮だったと思う。全クラスで何らかの違いを今後見いだせれば、より良かっただろう。

 他にもいくつか安全対策は施されていた。極端な話、「ここまでやって、何か起こるはずがない」とまで徹底されていたように思う。その点においては、それほど不安はなかった一方で、予想を裏切られた部分はいくつかあった。

 まず我々がメディアセンターから見るグランドスタンドは、いつもの光景。観衆で埋め尽くされ……という印象はなかったものの、コースサイドを映し出す映像にはテント、テント、テント! 


 その数の多さには正直、驚かされた。ドライバーが焼肉の匂いを感じたというのは、きっと本当だろう。ダンロップコーナーのキャンプファイアーはさすがにやり過ぎだったように感じたが、BBQなどで観客がおもいおもいのスタイルで楽しんでいたのは、新しい文化が日本のレースに根づいたとさえ感じたものだ。

 バトルの方も、正直いってそれぞれ手探りで白熱しないかと思っていたが、そうでもなかった。しかも、それを伝えようとする努力が素晴らしかった。

 放送を担当したJ SPORTSとアナウンス室とのジョイントで、常に綿密な情報を伝えてくれたし、ピットレポーターにピエール北川氏や高橋二朗氏を起用する力の入れようは、正直驚き以外の何物でもなかった。

 筆者が最もそのピットレポートを活用できたという自負もある。お二方には大いに感謝したい。場内の観客がどれだけ映像を見られたか定かではないが、テレビで観戦していた方への影響力は極めて大きかったようだ。

「今から来ても、まだ間に合いますよ~」とピエール氏の呼びかけに応えて、実際に訪れた観客も少なくなかったと聞く。



 逆にいうと、普段のレースにもここまでのレベルでなくてもいいから、もう少し情報が欲しい。映像はあっても情報がないから、カメラが追わないので観客に把握してもらいにくいという、もどかしさは常にある。

 残念だった驚きもあった。ペナルティを科せられるまでではない接触があまりに多かったことだ。いかに24時間という長時間を戦ってきたからとはいえ、どのクルマも傷だらけ。近年のスーパー耐久はマナー向上が目立ち、アクシデントが少なくなっていただけに残念に思えた。

 何はともあれ富士では50年ぶりとなる24時間レースは大成功に終わった。その背景には相当なパワーを費やしたのは間違いない。

 いちばんの課題は、次回開催以降もこのパワーを継続していけるかどうか。1回できたから、次もまたできると抑え気味でいけば、思わぬ形でしっぺ返しを受けかねない。来年2回目の開催だけでなくだけでなく、その次の年に3回目の開催があることを、切に祈りたい。

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(AUTOSPORT web )

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