タイ・ブリーラムで行われたスーパーGT第4戦。GT500クラスの決勝レースはレクサス勢同士の争いとなったが、3番手からスタートした#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン/小林可夢偉)が今季初優勝を飾った。
前日の雨模様から一転し、決勝日は朝から青空が広がったチャーン・インターナショナル・サーキット。予選日を上回る気温と湿度の中でスタートが切られた。
小林可夢偉、予選アタック初担当「出来るだけのことをやろうと思った」
GT500クラスは、ポールポジションの#16 MUGEN NSX-GT(武藤英紀)が先行するが、3番手スタートの#39 DENSO KOBELCO SARD LC500(ヘイキ・コバライネン)が2番手に浮上。武藤を追いかけ始める。
序盤の2~3周はコバライネンの方に勢いがあったが、武藤も追いつかれまいと後続を引き離す走りを見せる。
一方、後方では5番手からスタートした#100 RAYBRIG NSX-GT(ジェンソン・バトン)のペースが上がらず、次々と順位を落としていってしまう。また10周を過ぎると3番手争いが白熱。11周目には#17 KEIHIN NSX-GT(小暮卓史)と#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rがサイド・バイ・サイドでターン3に進入。わずかに接触し2台とも失速したところを#19 WedsSport ADVAN LC500が3番手に浮上する。
トップ争いは、約2秒程度の間隔を維持していたが、18周目あたりからコバライネンが武藤に接近。19周目のターン3出口で並びかけ、ターン4でオーバーテイク。トップに浮上した。
23周目には5番手争いをしていた#24 フォーラムエンジニアリング ADVAN GT-Rと、#12 カルソニック IMPUL GT-Rがメインスレートで接触。24号車のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラがバランスを崩しスピン。幸いウォールにヒットすることはなかったが、1コーナーのランオフエリアに停車しそのままリタイアとなった。
トップに浮上したコバライネンは後続を一気に引き離し、一時は6秒以上のアドバンテージを築くが、そこに追い上げてきたのが#6 WAKO’S 4CR LC500のフェリックス・ローゼンクヴィスト。27周目に2番手に浮上し徐々にコバライネンとの距離を縮めていく。
一方、#16 MOTUL MUGEN NSX-GTは28周目にピットイン。中嶋大祐に交代するが、ドアが閉まらないアクシデントに見舞われタイムロスしてしまう。
30周を過ぎると#39 DENSO KOBELCO SARD LC500と#6 WAKO’S 4CR LC500の一騎打ちに。6号車のローゼンクヴィストは35周目の時点で2.4秒差まで接近したところでピットイン。大嶋和也にバトンタッチする。対する#39 DENSO KOBELCO SARD LC500は翌周にピットストップを行い、コバライネンから小林可夢偉に交代。大嶋の前でコース復帰を果たした。
1周早く入っておりタイヤのウォームアップも住んでいた大嶋が小林に接近。何度も横に並びかけようとするが小林もうまくラインを防いでいき、隙を与えない走りを見せる。
36周目には後方を走っていた#8 ARTA NSX-GTがトラブルでピットイン。そのままリタイアとなった。
一度は間隔が空いたトップ争いだが、残り15周を迎えるところで再び接近。大嶋が小林に対して0.5秒差に迫り、積極的にチャンスを伺うが小林も動じることなくトップを死守。そこに、10番手スタートから追い上げてきた#36 au TOM’S LC500(関口雄飛)が猛烈な追い上げをみせ接近する。
残り10周を切るとトップ争いがさらに激化。56周目のターン1でGT300に引っかかった小林の隙を見逃さず、大嶋が並びかけてサイド・バイ・サイドでターン3へ。ここで2台がバランスを崩しているところに関口が追いつき、ついに三つ巴のバトルが勃発していく。
ここで流れを掴んだのが関口。その周のターン8で大嶋をパスし2番手に浮上すると、そのまま小林に接近。各コーナーで積極的に抜きにかかろうとする。しかし小林もギリギリのところで凌いでいき、両者の争いはファイナルラップに突入した。
ところが、ターン1を回ったところで関口のマシンがガス欠に見舞われスローダウン。ターン7を超えたところでマシンを止めてしまう。チェッカー目前でのまさかのマシンストップに、マシンを降りた関口は落胆した表情を見せていた。
結局、最後までライバルの猛追から逃げ切った#39 DENSO KOBELCO SARD LC500がトップチェッカーを受け昨年の第4戦SUGO以来となる今季初優勝。小林にとってはスーパーGTで初優勝を飾った。2位には#6 WAKO’S 4CR LC500、3位には#19 WedsSport ADVAN LC500、4位に#38 ZENT CERUMO LC500が入り、今季は遅れをとっている傾向にあったレクサス勢がトップ4を独占した。
ホンダ勢は#16 MOTUL MUGEN NSX-GTの5位が最高、日産勢は#12 カルソニック IMPUL GT-Rの6位が最高位となった。ランキング首位だった#100 RAYBRIG NSX-GTは最終的に11位でフィニッシュ。今回は前戦までのランキング上位チームが揃って下位に沈んだため、チャンピオン争いは横一線の状態になった。
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