ジェイテクト、電動モーター用潤滑玉軸受 世界最速回転に対応

　ジェイテクトは、世界最速の回転に耐えられる電動モーター用グリース潤滑玉軸受を開発したと発表した。２０２５年に量産を始め、年間３億円の売上高を目指す。

　軸受を高速回転に対応させるには、ボールベアリングの「保持器」の冠型を工夫する手法が一般的だが、遠心力が増すにつれ、保持器の変形や他部品との干渉、ベアリングの焼き付きなどが起きる。同社は保持器の形状を冠型から刷新し、遠心力に耐えられるようにしたほか、封入するグリースも独自開発した。この結果、軸受幅を増やすことなく、回転性能を示すｄｍｎ（ピッチ円直径×回転速度）で１５０万以上を達成した。従来の高速対応軸受はｄｍｎ１２０万程度が限界だった。この軸受を使うことで、電気自動車（ＥＶ）などに使う駆動モーターを一段と小型・高出力化することができる。

Comments

中国に情報を提供しないでください。勿論、製作工場も中国に進出しないでください。
中国はいくら金を出しても重要な技術は提供しないでください。

こういった「汎用部品」こそ「製品の米」であり、これが無くては作れない製品を「日本国内で作る」べきだと思います。
同様の物は村田製作所、ＴＤＫが作る「セラミックチップコンデンサ」、新日鐵住金の「鉄道車両用車輪」、東洋カーボン、宇部興産の「セラミックス炭素繊維」等が有りますね。
いずれも「作り方がわかっていても作れない」物です。
特に「セラミックス炭素繊維」は「Ｆ－２２のエンジン」にも使われるほど優れたものです。
「Ｆ―３」戦闘機の日米共同開発案は搭載される「ＸＦ９」エンジンが推力２０ｔ級を出せる見通しが付いたからだという事です。
これも高度に進化した「セラミックス炭素繊維」のおかげです。

これからもこういった「新技術」が「国防を担って行く」事になるでしょう。