大学受験シーズン真っ盛り。進学組でも、4月からの進路が決まったという高校生も出てきていることでしょう。また、就職する人は運転免許を取りに行っているかもしれません。いずれにしても、新年度になったら初めてのマイカーを手に入れる若者がたくさん生まれてくるタイミングです。
自動車の任意保険は、最初は6等級からスタートしますが、事故を起こさずに保険を使わないでいるとどんどんと等級が上がっていきます。等級が上がるほど、保険料は割安になるのはご存知でしょう。20年、30年とクルマを運転しているドライバーなら最大の20等級になっている人は多いのではないでしょうか。これを、家庭の中に当てはめると20等級の親がいて、新規で6等級からスタートする子がいるという状況になります。
20等級かつ、年齢制限も高くしていると保険料は安くなります。しかし、6等級で全年齢を対象とする保険料は高くなります。親子で同じクルマを共有するのであれば、従来から入っている保険の年齢制限を変えるだけで済みますが、もし子ども用に新しくクルマを買って、新規に自動車保険に入らないといけないとなると、どうなるでしょう?
18歳で初めて自動車保険(任意保険)に入ろうとすると、保険料の高さにビックリしてしまうもの。そんなときに覚えておきたいワザが「吐き出し新規」と呼ばれているものです。これは簡単にいうと親の等級を子どもに引き継ぐことができるというものです。
同居であるとか、新規契約であるとか条件はありますが、クルマを増車するような状況で、子どもの名義で任意保険に入る必要があるというときに使えるワザです。前述の条件でいえば、子どものほうは20等級の年齢制限なしの条件で保険に入り、親は年齢制限ありの6等級からリスタートすることになります。しかし、親のほうにゴールド免許割引などが効いている状況であれば、18歳の子どもが完全に新規で保険に入るよりは圧倒的に安く抑えることができます。つまり家庭全体で見ると、トータルでは保険料の負担を軽減することができるのです。
注意したいのは、「吐き出し新規」は保険の名義を変えるときには使えないことです。すでに所有しているクルマの保険加入者を親から子に変えても等級は引き継げません。あくまでも新規契約が基本となる話です。なお「吐き出し」のほか「押し出し」という言葉が使われることもありますが、基本的な意味は同じです。
若者のクルマ離れの一因として、自動車保険などの維持費が高いことを指摘する声もあります。子どもを次世代のクルマ好きに育てるためにも親の側としては覚えておきたいワザ、それが「吐き出し新規」です。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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