■マイクロバスのキャンピングカーも普通免許で運転できる?
アウトドアブームもあって、キャンピングカーを購入したり、レンタカーで借りる人が増えています。
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軽自動車のようなコンパクトなモデルから、バスを改造したような大型モデルまで、いろいろな種類がありますが、大型のキャンピングカーは普通免許で運転できるのでしょうか。
キャンピングカーは、おもに「自走式」と「けん引式」のふたつに分かれます。
自走式キャンピングカーで代表的なのが、トヨタ「カムロード」に代表される、トラックをベースに、運転席部分(キャブ)を残して後部を住居スペースにコンバージョン(改造・改装)した「キャブコン」です。
一方、トヨタの「ハイエース」や日産の「キャラバン」などの商用バンをコンバージョンしたタイプが「バンコン」と呼ばれるタイプ。
さらには、軽乗用車ベースのコンパクトな「軽キャンパー」や、マイクロバスをベースにした「バスコン」まで、キャンピングカーにも実にさまざまな車種があります。
日本でキャンピングカーとして普及しているのは、これらの自走式のキャンピングカーですが、欧米ではけん引式の「トレーラー」タイプも広く利用されています。トレーラータイプは、もちろん日本で購できます。
キャンピングカーの運転は、普通自動車の免許を持っていれば可能です。意外なことに、トレーラータイプであっても、重量が750kg以下であれば特別な免許を取得する必要はありません(けん引専用の装置は必要)。
大きなバスコンも、マイクロバスの状態だと乗車定員が10人を超えるため、本来なら中型免許が必要ですが、キャンピングカー用に10人以下に改造することで、やはり普通免許で運転ができるのです。
というのも、普通免許が運転可能なクルマの適用範囲は、車両総重量と乗車定員で規定されているからです。
2019年12月現在、普通免許で運転可能なクルマの規定は、車両総重量3.5t未満、乗車定員10人以下。この条件を満たしていれば、普通免許でOKなのです。
■普通免許でも取得日によって運転できる車両総重量に違いがある
キャンピングカーを運転する際に、ひとつだけ注意すべきポイントがあります。それは、免許の取得年月日です。
キャンピングカーのレンタル店「キャンピングカーゲート」のスタッフは、次のように説明します。
「2017年の免許改定で、運転可能な車両総重量の上限が5.0tから3.5tに変わりました。キャンピングカーのなかには3.5t以上の車種もあるので、この取得年月日の違いで普通免許でも運転できない場合があります」
2017年3月の道路交通法の改正で、普通自動車免許で運転できるクルマの総重量が、それまでの5.0tから3.5tに変更されました。
免許の改定はこれが2度目なのですが、最初に改定された2007年と合わせて、免許を取得した年月日によって普通自動車免許で運転できる車両の条件が異なっているのです。
●2007年6月1日以前に免許取得
道路交通法が制定された1960年当初は、免許の種類が普通と大型自動車の2種類のみでした。従って普通自動車免許で車両総重量8.0t未満の車両が運転できました。
2007年の改定で「中型車」の区分が追加されたため、改定以前の免許取得者に8.0t限定中型自動車免許が付与されたのです。
2007年6月1日以前の免許取得者には、免許証の条件欄に「中型車は中型車(8t)に限る」という文言が表示されています。
●2007年6月2日から2017年3月11日に免許取得
2017年の改正で、「準中型車」というカテゴリーが新設されます。
そのため、2007年から2017年の改正までのおよそ10年の間に免許を取得した場合は、「準中型で運転できる準中型は準中型車(5t)に限る」という条件で、5t限定準中型免許が付与されています。
●2017年3月12日以降に免許取得
準中型車免許が新設されたため、車両総重量の制限が、それまでの5.0t未満から3.5t未満に範囲が狭まりました。
※ ※ ※
前出のキャンピングカーレンタル店のスタッフは、次のようにいいます。
「輸入車の大型キャンピングカーを除けば、5.0tを超えるキャンピングカーは数少なく、2度目の改定までは普通免許でキャンピングカーのほとんどの車種を運転することができました。
しかし、バスコンの多くのモデルやキャブコンのなかにも3.5tを超える車両があり、免許の取得日によってはキャンピングカーの運転は普通免許で大丈夫と断言できなくなりました」
2017年3月12日以降に免許を取得した人はもちろん、2007年6月2日以降に免許を取得した人は、車種によっては普通免許では運転できないキャンピングカーがあることを覚えておいたほうがいいかもしれません。
また、キャンピングカーレンタル店のスタッフは、「キャンピングカーをレンタルする人は、家族での利用が6割くらいに上ります。そのため、ゆったりと過ごせる大きめの車両を選ぶ人が多いです」といいます。
メインでハンドルを握る人が運転できる車両でも、ロングドライブで同乗者に運転を代わってもらうこともあるでしょう。その場合、同乗者も運転できる車両なのか、借りる前に確認しておくのがよさそうです。
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みんなのコメント
ウソ。
回生された法律が施行されれば、仮に免許証に「普通」を記載されていても、「準中型(5t限定)」になる。増してや、「中型8t限定」を「普通」の表記のまま持っている人は居ない。
いい加減、ウソツキまくるのはやめな。
だろ。でなかったら、初めめから普通でなく、準中取れよ。