ランボルギーニ・デイ・ジャパン4年目の今年の開催場所は、大阪「GLION MUSEUM」。まず歌舞伎役者・片岡愛之助さんがステージ上でダイナミックな歌舞伎の舞いを披露すると、続いて登壇したアウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリ代表は「みなさん、こんにちは。大阪にようこそ」と観客に向かって語りかけたのである。
歌舞伎役者の片岡愛之助さん(左)と、アウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリ代表(右)。「今年も私たちは特別な国である日本を訪れ、このような祝典を催すことができました」と、ドメニカリ代表。
「日本とランボルギーニはとても特別な関係で結ばれており、日本のお客様はランボルギーニのバリューと個性、すなわち私たちのテクノロジー、デザイン、クオリティや細部に対するこだわりなどを深く理解しています。そのおかげで今年も素晴らしい結果(販売台数)を残すことができました」
Lamborghini Day Japan 2019会場内にはランボルギーニ初のSUV「ウルス」も展示された。ryota_satoLamborghini Day Japan 2019世界に1台の「ミウライオタ」も展示された。ryota_satoLamborghini Day Japan 2019会場内にはボディカラー&インテリア・マテリアルのサンプルも展示された。ryota_satoドメニカリ代表の言葉は単なる社交辞令ではない。2018年、ランボルギーニは日本市場で合計559台を販売した。これはトップのアメリカ(1595台)、2位のイギリス(636台)に続く世界第3位の成績である。なお、2017年はそのイギリスさえ抑え、アメリカに次ぐ世界第2位のセールスを記録したほど。
さらにドメニカリ代表はこう言葉をつないだ。「私たちは世界的に大成功を収めていますが、日本でも引き続き好調で、2019年は650台を販売する見通しです。また、2020年には新たなディーラーもオープンします。言い換えれば、私たちのブランドにとって日本におけるプレゼンスは極めて重要であるということです」。
Lamborghini Day Japan 2019アウトモビリ・ランボルギーニの役員陣も来日。ryota_sato彼らのそんな思いが込められているのが、今回発表されたワンオフモデルである。白の「アヴェンタドールSVJ」には歌舞伎の隈取りによく似たストライプが描かれているほか、赤の「ウラカンEVOスパイダー」にも、歌舞伎の化粧をイメージしたカラーリングが施されている。
この2台と並んでステージにあがったのは、アジアパシフィック地区ではこれが初登場になる「アヴェンタドールSVJ63ロードスター」。今年のペブルビーチで発表されたリミテッド・エディションで、ランボルギーニが創業した1963年に因んで63台のみが限定生産される。
メインステージに展示されたのは、写真左より歌舞伎をモチーフにした「ウラカンEVOスパイダー」と「アヴェンタドールSVJ」、そして日本初披露の「アヴェンタドールSVJ63ロードスター」。Tsukahara Takaaki歌舞伎とコラボレーションした理由とは?それにしても印象的だったのが“隈取りカラー”のアヴェンタドールSVJである。どうしてこのようなデザインにしたのか? ランボルギーニのパーソナライゼーション・プログラムであるアド・ペルソナでデザイナーを務めるヴィットリオ・ガッバ氏に訊ねた。
「ご覧のとおり、私たちは歌舞伎の世界からさまざまなインスピレーションを得ました。たとえば歌舞伎の衣装、メイクアップ、役者の所作などです。歌舞伎は最新のものを個性的な感性で表現した芝居である、と聞いています。これは私たちランボルギーニのデザインと非常によく似ています。そこでイタリアと日本の文化的な結びつきを祝福し、アイコニックな自動車ブランドであるランボルギーニと日本を代表する芸術のひとつである歌舞伎とコラボレーションすることにしました」
Lamborghini Day Japan 2019歌舞伎をモチーフにした「ウラカンEVOスパイダー」。日本限定モデルである。ryota_satoLamborghini Day Japan 2019ボディカラーは赤を基調にし、一部がホワイトになる。ryota_satoLamborghini Day Japan 2019シート表皮はレザー×人工皮革(アルカンターラ)のコンビ。ryota_satoLamborghini Day Japan 2019日本向け限定車であるのを示す「JP」の文字入り。ryota_satoガッバ氏によれば、隈取りの形状や色合いはランボルギーニのデザインと調和するように特別に考案されたもので、ボディサイドの白から赤に変わっていくグラデーションは特別な技術の塗装で表現されているという。
また、シート地には扇子が描かれているが、グレーから白へと徐々に変わる色合いはすべて刺繍によってつくりだされている。いずれにしても極めて凝った作りで、アド・ペルソナの技術力と感性の高さを示している。
ちなみに、展示されたアヴェンタドールとウラカンは1台限りが制作され、いずれも、すでに顧客が決まっているという。
Lamborghini Day Japan 2019セールス状況について話すアウトモビリ・ランボルギーニのステファノ・ドメニカリ代表。ryota_sato忠実な再現ぶりに感激ステージ上の華やかな発表イベントが終わると、私たち取材陣はマーケティング&コミュニケーション担当取締役のカティア・バッシ氏、そしてチーフデザイナーのミティア・ボルケルト氏を囲んでの記者会見に臨んだ。
会場にはランボルギーニ本社のデザインスタジオ“チェントロ・スティーレ”を思わせるディスプレイが施されており、そこでボルケルト氏はQ&Aセッション中も休まず手を動かしてスケッチを描いていた。その題材は、彼が愛して止まないランボルギーニ・カウンタックのサイドビュー。この日は珍しくミウラも描いていたが、それを仕上げると私の隣に座っていた吉田由美さん(カーライフ・エッセイスト)にプレゼントした。
チーフデザイナーのミティア・ボルケルト氏がイラストを描く。描いた作品を持つミティア・ボルケルト氏。その様子を私は「あ、うらやましいなぁ」と、思いながら眺めていたが、ボルケルト氏は休むことなく2枚目の制作に着手。それを完成させると、今度は私に向かって「タツヤ、君の名前をここに日本語で書いてくれないか?」、と言い出した。これを聞いて私は「え? 漢字で?」と、問い返したあとで「もしも君が漢字で書いてくれるなら、書くのが簡単な苗字のほうを教えてあげるよ」と、付けくわえたのだが、ボルケルトは「いやいや、難しい名前のほうも書いてくれ」と、主張。そこで私が近くにあった紙に自分の名前を書くと、彼はそれを器用に真似て、先ほど私のために描き上げたイラストに書き込んでくれたのである。
彼が“描いた漢字”の仕上がりは是非、写真で確認していただきたいが、その忠実な再現ぶりは、形状を正確に捉える彼の目と、それを忠実にペンで再現する描写力を示しているように思えた。
ちなみに、ボルケルト氏が私のためにイラストを描いてくれたのは今回が2回目。彼に限らずランボルギーニの首脳陣——ドメニカリCEO、カティア取締役、ボルケルト氏、そして今回は来日しなかったが技術部門のトップであるマウリツィオ・レッジャーニ氏らは、いつもとてもフレンドリーで、取材を終えるとこちらの心までほっこりとしてくる。
ランボルギーニ・デイ・ジャパンはこの後、200台以上のランボルギーニが参加してのパレードを実施。大阪城や御堂筋など走行した。
文・大谷達也
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