現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【今さら聞けない】クルマのエンジンのオーバーレブって何?

ここから本文です

【今さら聞けない】クルマのエンジンのオーバーレブって何?

掲載
【今さら聞けない】クルマのエンジンのオーバーレブって何?

 オーバーレブはエンジンの回転数が限界を超えることを指す

 自動車用語として目にするし、レースのリポートでも「オーバーレブでリタイヤ」という表現を見たりする。オーバーレブとはいったいどういったもので、するとどうなってしまうのだろうか?

クルマによってタコメーターの数字が異なる! 「回るエンジン」と「回らない」エンジンの違いとは

 まずレブとはなにか? 雑誌の名前にもなっていたりするが、レブとは、レボリューションの略。レボリューションというと、革命という意味がまず思い浮かぶが、軸回転という意味もある。つまりエンジンの回転数のことで、オーバーレブとなると回転数の限界を超えることを指す。具体的にはレッドゾーンまで回すことだ。そもそもその、限界の回転数はピストンが上下する回転数やバルブの開閉が適切にできるかなどによって決められている。

 では、オーバーレブをするとどうなるか?

 エンジン本体からピストンが飛び出すことも!

 もちろん一瞬なら問題はないが、続けていると起こるのが、まずピストンとシリンダーの焼き付き。高温になったり、ピストンがあまりに早く動きすぎて、油膜切れを起こしてしまう。そうなると、ピストンやシリンダーが破損するだけでなく、最悪の場合、エンジン本体からピストンが飛び出したりする。

 そしてもうひとつ起こりやすいのが、バルブサージングと呼ばれる現象。吸気と排気のバルブはカムが押して開いて、スプリングが戻していて、この一連の作動が付いていかなくなって、タイミングがおかしくなる。具体的にはバルブが開いたままになって、そこにピストンが衝突してしまう。もちろんこうなるとバルブは曲がるし、ピストンやシリンダーにもキズが入ってしまうこともある。

 いずれの原因にしても、最悪の場合、そのエンジンは使用不能になるので、オーバーレブが発生しないように気をつける必要がある。ただし、レッドゾーンは余裕をもって設定されているので、入ったらすぐにダメになるというわけではないが、パワーも出なくなるので無理してそこまで回す必要はないと言える。

 さらにオーバーレブ防止のために回転リミッターが付いていて、アクセルを踏んでも途中で回らなくなっているため一般的な走行でトラブルが起きることはないが、マニュアルミッションで極端なシフトダウンをすると発生することもあるので注意が必要だ。

関連タグ

こんな記事も読まれています

日産「フェアレディZ」が1-2フィニッシュ! SUPER GT第2戦富士GT500クラスは波乱の展開でした
日産「フェアレディZ」が1-2フィニッシュ! SUPER GT第2戦富士GT500クラスは波乱の展開でした
Auto Messe Web
グローバル販売は340万台超 日産、2023年度決算発表 売上アップも中国では「苦戦」続く
グローバル販売は340万台超 日産、2023年度決算発表 売上アップも中国では「苦戦」続く
AUTOCAR JAPAN
「風評は瞬く間に拡散されてしまう」ミック・シューマッハーが明かすWEC挑戦決断時の葛藤と、F1との違い
「風評は瞬く間に拡散されてしまう」ミック・シューマッハーが明かすWEC挑戦決断時の葛藤と、F1との違い
AUTOSPORT web
630万円! 最上級の「3列シートSUV」発表! パワフルな「ターボ×ディーゼル」エンジン搭載した特別な「オーバーランド仕様」発売へ!
630万円! 最上級の「3列シートSUV」発表! パワフルな「ターボ×ディーゼル」エンジン搭載した特別な「オーバーランド仕様」発売へ!
くるまのニュース
ブノワ・トレルイエの新チームから参戦するヨアン・ボナートが高速ターマック戦を連覇/ERC第2戦
ブノワ・トレルイエの新チームから参戦するヨアン・ボナートが高速ターマック戦を連覇/ERC第2戦
AUTOSPORT web
アウディF1、サインツに次ぐ候補はオコンか。現ドライバーのボッタスと周冠宇は厳しい状況
アウディF1、サインツに次ぐ候補はオコンか。現ドライバーのボッタスと周冠宇は厳しい状況
AUTOSPORT web
W12エンジンを搭載する最後のベントレー『バトゥール コンバーチブル』が発表。世界16台の限定生産
W12エンジンを搭載する最後のベントレー『バトゥール コンバーチブル』が発表。世界16台の限定生産
AUTOSPORT web
今年もル・マンにAOレーシング名物の特別リバリー登場。ドラゴンカラーの『スパイク』でLMP2参戦へ
今年もル・マンにAOレーシング名物の特別リバリー登場。ドラゴンカラーの『スパイク』でLMP2参戦へ
AUTOSPORT web
IMSA、12月に予定していた公認テストの日程を変更。2024年は11月中旬に実施へ
IMSA、12月に予定していた公認テストの日程を変更。2024年は11月中旬に実施へ
AUTOSPORT web
RB、リサイクルしたカーボンファイバーを使い、F1パーツを製造。角田裕毅とリカルドがエミリア・ロマーニャGPでドライブへ
RB、リサイクルしたカーボンファイバーを使い、F1パーツを製造。角田裕毅とリカルドがエミリア・ロマーニャGPでドライブへ
motorsport.com 日本版
V12エンジン×MT搭載! 新型「“2ドア”スポーツカー」初公開! レトロ風デザイン採用の「スーパーキャット」英で発表
V12エンジン×MT搭載! 新型「“2ドア”スポーツカー」初公開! レトロ風デザイン採用の「スーパーキャット」英で発表
くるまのニュース
[15秒でわかる]BMW『M4 CS』新型...550hpで0-100km/h加速は3.4秒
[15秒でわかる]BMW『M4 CS』新型...550hpで0-100km/h加速は3.4秒
レスポンス
フィアット「500」のエンジンルームに飛び散るオイル…ステージ別に走って分かったこととは?【週刊チンクエチェントVol.36】
フィアット「500」のエンジンルームに飛び散るオイル…ステージ別に走って分かったこととは?【週刊チンクエチェントVol.36】
Auto Messe Web
シャンデリアに毛足の長いカーペット! バブルの申し子「サロンバス」がいまデコトラ乗りたちの手で復活していた
シャンデリアに毛足の長いカーペット! バブルの申し子「サロンバス」がいまデコトラ乗りたちの手で復活していた
WEB CARTOP
俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.7 ホンダ ドリームCB750 FOUR
俳優・押田岳の「あの“絶版旧車”に乗りたい!」──Vol.7 ホンダ ドリームCB750 FOUR
GQ JAPAN
アバルト「F595C 2nd エディション」発売 MT×電動ソフトトップ仕様の限定車
アバルト「F595C 2nd エディション」発売 MT×電動ソフトトップ仕様の限定車
グーネット
日産の新型「エルグランド」登場!? まさかの“エクストレイル顔”&アリアライト採用! 斬新なSUVスタイルの「グラシア」に称賛の声
日産の新型「エルグランド」登場!? まさかの“エクストレイル顔”&アリアライト採用! 斬新なSUVスタイルの「グラシア」に称賛の声
くるまのニュース
【MotoGP】マルケス、ファクトリー昇格に障害は無い? ドゥカティのモンエナと競合のレッドブルを『切る』覚悟アリと示唆
【MotoGP】マルケス、ファクトリー昇格に障害は無い? ドゥカティのモンエナと競合のレッドブルを『切る』覚悟アリと示唆
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村