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エンデューロ新世界戦「WESS」、新チャンプのマニーに独占インタビュー「大事なのはボディポジションだった」

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エンデューロ新世界戦「WESS」、新チャンプのマニーに独占インタビュー「大事なのはボディポジションだった」

去年から始まった世界的なハードエンデューロ選手権、WESSことWorld Enduro Super Seriesの最終戦が終了し今年のチャンピオンが決定した。

気鋭の新チャンピオンは、エンデューロ一家の新世代へ渡る
チャンピオンの栄冠に輝いたのはKTMのマニュエル・リッテンビヒラー。最終戦ゲッツェンロデオと第5戦ルーマニアクスで優勝し、6110ポイントで優勝を勝ち取った。特に第5戦で優勝した後はポイントリーダーとして首位を走り続けた。ハードエンデューロ界のトップアスリート、アンドレアス・リッテンビヒラーの息子で、今のトップ陣からも可愛がられているハードエンデューロ界きっての秘蔵っ子。「マニー」の愛称で呼べば、いつでもはにかんでくれる。

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Off1編集部では、直接このマニーにインタビュー。独占記事をお届けしよう。

「最高のシーズン」
屈託のない笑顔は、WESS界きっての色男。与えられたインタビュー時間はどんなメディアにも不足する。なぜなら、マニーが機関銃のように話しまくるからだ。おそらく、多くの人はマニーと話したら、すぐにファンになってしまうに違いない。この視線を集めるマニーの人徳の強さは、世界のエンデューロを変える力すら持っているのでは無いか…そんなことすら感じさせる。

「今年は本当にいいシーズンだったと思う。シーズン中も、順調だった。いい風は吹いているなとは感じていたんだよ。最初のレースでポディウムに立ってから、そのコンディションをずっと維持する様に努めてきたんだ。8レースのうち6レースでポディウムに乘れたし、内容は史上最高にいい出来だった。

エルズベルグに来てたって? メディアは大変だったでしょう? 番狂わせだったからね、メディアは朝のレースが始まる2時間前にはファイナリストの記事を作ってないと行けないから、かなりギリギリで変更を余儀なくされたと思う。僕は本当に結果に満足しているよ。自分でもよく乗れてたと思うし、レースジャージも最高だったし、音楽も良かったし、2万人の観客でレース場が狭く見えるぐらいだったし、もう大会の空気そのものがクレイジーで勝つには最高の舞台だった。ジャービスにパスされた時は、彼のライディングに脱帽したよ。来年こそエルズベルグでは勝ちたい。もっと難しくなるだろうけどね」とマニーは言う。

「巧くなるには? そうだね…」
マニーは、今シーズン特に急成長を遂げた。その成長スピードは、本人の希望をも超えるほどで、あまり理由をつかめていない。

「一番重要なのは、バイクに乗ったときのボディポジションかな。

特に、良いムーブメントができるようなポジショニングを見つけることが重要だったと思う。常に正しいポジショニングを取るように意識すると、フロントアップ操作が正確になるんだ、これがハードエンデューロにはとても重要だね。

バイクは、ファクトリーバイクに乗っているけど何より違うのはポジションなんだよ。サスペンションやハンドルバーの固定位置なんかも違う。フットペグは5ミリ下げている。フットペグを下げると、より体がバイクにフィットするし、足が路面に近づくからね。低くすると全身が使えるように萎えるよ。

ポジションを徹底的に見なおすことで、全体的にライディングが成長して、良いパフォーマンスが出せるようになったんだと思う」とマニーは言う。

幼い頃から、ハードエンデューロライダーだった父アンドレアスと、マニーはライディングを愉しんでいた。

「初めて自分のバイクを手に入れたのは5歳の時だった。最初はあんまりやる気がなかったんだけど、父がバイクをさせてたくて、バイクをくれたんだ。日がな一日バイクに乗って…、レースして…、いつも連れ出されていたんだけど、当時は生活全てをバイクに投入するのは好きじゃなかったんだ。

ただある日、乗っててすごく楽しめ瞬間があった。このときに、モータースポーツのスピリッツを悟ったんだと思う。15歳までにはほぼ毎週末、何かしらオフロードバイクのチャンピオンシップやレースに出まくっていたよ。

15歳の時にハードエンデューロに転向して、エルズベルグに初めて出たんだよ。たくさんメディアに取り上げられた。まだ15歳だったから、初めて出るにしてはめちゃくちゃ大規模なイベントだったと思う。でも、本当にハッピーだったと思う。ハードエンデューロはそれまで取り組んできたレースよりも、もっとずっと楽しかったから」

誰もが気になるチャンピオンのマシン
今シーズン、マニュエルがライドしたマシンはKTM 300 EXC TPI。マニュエルはKTMのファクトリーには属していないが、ファクトリーのEXCをライドする。排気量300ccの2ストロークエンデュランサーは、ハードエンデューロトップライダーではもはやお決まりといってもいいチョイスだが、マニュエルもその例に漏れない。

素手で触れたら怪我をしそうなほどに尖らせたステップ。WPのXPLOR PRO 7746 SHOCKに似たサスペンションが覗いているが詳細は不明。

アクセルワイヤーは純正の2本のものから、1本に。

傷ついたディスクガードが、WESSの激戦を物語る。

WESS2019 ランキングトップ10はこちら

[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

WESS2018チャンピオンのビリー・ボルトは、昨冬に左足の骨折とそれによる神経損傷を併発。にもかかわらずシーズンを走りきっただけでなく、ランキング9位に食い込む実力を見せた。さらに2020年シーズンのカレンダーも発表されている。





[ 表が省略されました。オリジナルサイトでご覧ください ]

シリーズ初となるアメリカ合衆国での開催、新たに組み込まれたテネシーノックアウトが楽しみなところだ。

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