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業界ニュース 2019.11.3

ミッドシップはガラスでエンジンが見えるクルマもあるのにボンネットが透明のクルマはなぜ存在しないのか?

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 安全面を考えると現実的ではない

 中が丸見えのスケルトンというのはなぜか心ひかれるもの。中身が見えること自体、覗いている感じがしていいし、動いているとなおさらグッとくる。エンジンなんて見てみたいものだが、透明のボンネットというのはない。ミッドシップだとあるものの、フロントは皆無。エンジンがスケスケだと、デザイン的なインパクトも強くて面白いと思うのだが、ないのにはなにか理由があるのだろうか。

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 見えることに魅力があるのかないのかは、主観も関わってくるので置いておいて、技術的に考えてみると、素材としてはまずガラスは安全面から使えない。ボンネットにも衝突時の安全性が求められる時代、割れない超強化ガラスを使っても認められないだろうし、そもそも硬いのは危険。ある程度で割れればはねた人を受け止めるときの衝撃は減るにしても、今度は破片が危ない。衝突基準が求められない昔でもさすがに使うのはNGだっただろう。

 樹脂は細かいキズがつくうえ熱に弱い

 では、樹脂だとどうかというと、FRPなどは透明にするのは無理で、使うならポリカーボネートだろうか。レース車両のウインドウにも使われる、透明で柔軟性のある素材で、これなら大丈夫に思える。ただ問題はキズが付くこと。最初は透明でいいだろうが、細かいキズがどんどんと付いていくのは確実。それをマメに磨いて取ればいいだろうが、それも現実的ではない。

 さらにエンジンルームは高温になるので、樹脂の使用は結局NGだ。研究を進めたり、材料を吟味すれば高温でも曲がったりしない透明な樹脂はできるだろうし、現状でも探せばある。ただ、そこまでしてエンジンを見せる必要があるのかというと、かなりの疑問。

 ミッドシップの場合、ガラスが使えるので見せるのは難しくないし、ちらりと見えるからソソるのであって、フロント丸ごと全部見えるのはクルマ全体のデザインを大いに損ないかねない。最悪の場合、今までのデザイン手法を根底から覆す可能性すらある。

 結局、ボンネットをスケルトン化するのはすべてにおいてリスクだらけ。そもそもボンネットを透明にして、エンジンを見せてもよく考えると動いている部分はべルトやプーリー程度。

 エンジン自体をスケルトンにできればピストンが上下していたり、バルブがポコポコと動いて面白いが、当然実用エンジンでは不可能に近い。昔あったように、透明なディストリビューターキャップで、中が回って点火の火花がパチパチしているのが見える程度ならできるとしても、最近のクルマではそんな単純にパーツはないので、これもまた無理だろう。

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(WEB CARTOP 近藤暁史)

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