先日お届けしご好評をいただいた【レガシィ フォレスター N-BOX 】 変わったのか変わってないのかわからない フルモデルチェンジ列伝 13選。
この企画はその逆である。フルモデルチェンジでガラリと変わりすぎて、「お前誰? もいちど聞くけど お前誰?」と一句詠みたくもなってしまうようなモデルたちを取りあげてみたい。解説は自動車評論家の清水草一氏だ。
【クルマについて詳しくなりたいあなたに!】超やさしいタイヤ講座
●【画像ギャラリー】「お前いったい何があったんだい…」と聞きたくなるような変わりようをギャラリーでチェック!
※本稿は2019年9月のものです
文:清水草一/写真:ベストカー編集部
初出:『ベストカー』 2019年10月26日号
■トヨタ RAV4
●記憶に残るRAV4とは別物になった“鬼瓦”
初代 ※特別に初代モデルも登場
3代目
現行5代目
日本人の記憶にあるRAV4は、なんてったって初代だろ! 先代が日本市場には投入されなかったこともあって、ヒットした初代以外のイメージはフェイドアウトしてしまった。そこに突如として降臨した新型は鬼瓦になっておりました。コワイ……。
■トヨタ カローラ
●伝統的にのび太君だったが新型は大変身して、しずかちゃんとの結婚も!
11代目
現行12代目
カローラのデザインは、伝統的にのび太君みたいな感じでした。特に先代はヴィッツベースで作った安物デザインで、しずかちゃんと結婚なんて絶対ムリな感じでした。ところが新型は出木杉君に大変身! これならいつか、しずかちゃんと結婚できることでしょう。
■トヨタ カムリ
●伝統的「イケてる公務員」が休日に大変身
9代目
現行10代目
カムリのデザインは伝統的に、「イケてる公務員」だったよね! イケてても公務員は公務員だったよね! ところが現行カムリはビューティフルモンスターに大変身! 公務員も休日にはロックンローラーになる! これじゃ以前の公務員姿が思い浮かびませんネ!(※写真上がそれです)
■日産 エクストレイル
●SUV界の無印良品がいきなりニトリへ身売り⁈
3代目
現行4代目
日本は和箪笥の国。シンプルな無印良品みたいなデザインが好きです。先代までのエクストレイルはSUV界の無印良品でした。でも現行エクストレイルは、無印を捨ててニトリに身売りしてしまいました、というのが私のイメージです。ニトリも悪くはないですが。
■ホンダ シビック
●「血がつながっている」とは思えない違いっぷり
8代目
現行9代目
うおおお、違いすぎる! 記憶にあるシビックと今のシビックじゃ、ナマコがオニヒトデを生んだみたいな感じで、血がつながっているとは思えないでちゅ! だって日本人の記憶に残ってるシビックって、6代目あたりまでのイメージだもん。先代はタイプRのみだったし。
■ホンダ フィットシャトル
●複雑なエグリが入って何が何だかわかんない形に
初代
現行2代目
先代フィットシャトルは、フィットベースのステーションワゴンだって誰でもわかったよね。でも現行シャトルは車名からフィットも取れてるけど、何が何だかわかんない形になっちゃった! どうしてこんなに複雑にエグリや折れが入ってるの?
■スズキ アルト
●中学生が大学生に! いい意味で変わりすぎ
7代目
現行8代目
これはいい意味で変わりすぎ。先代を含む歴代アルトは、安っぽいデザインが伝統だったけど、今や軽自動車も安さで選ぶ時代じゃない。現行アルトは強いカタマリ感があり、メガネをかけた顔つきもインプレッシブ。中学生が飛び級で大学生になったみたいだね~。
■スズキ SX4
●カジュアルな都会派SUVがなぜこうなる
初代
現行2代目Sクロス
肩の力が抜けたカジュアルな都会派SUVだったSX4なのに、現行モデルはデザインがハチャメチャだ。新型はプロポーションが狂ったなと思っていたら、マイナーチェンジでBMWの出来損ないフェイスまで付けられて、自分が見えなくなってしまいました。私はダレ?
■三菱 ekクロス
●カスタム→クロスという名前の変更以上の「奇跡」が起きた
3代目
現行4代目
ekクロスはスゲエ。ダイナミックシールドの顔があまりにも個性的すぎて親の顔なんか思い浮かぶわけがない! これは忽然と誕生した奇跡の子だ! イエス・キリストみたいなものです。聖母マリアもひざまずくしかございません。ありがたや~。
■三菱 RVR
●お家の事情で数奇な運命をたどるモデル
2代目
現行3代目 最近登場のマイナーチェンジモデルがこれ
RVRは数奇な運命のクルマでちゅ。初代と2代目はスライドドアを持つRVで、ブームの退潮によりいったん消滅。そして、2010年にギャランフォルティスのSUV版として再登場。そりゃまるで違うクルマになるわな。しかもマイナーチェンジでダイナミックシールド顔にぃぃ!
■ボルボ V40
●平凡なワゴンがイケてるハッチバックに!
初代
現行2代目
先代V40を覚えている人はあんまりいないでしょうが、実に平凡なステーションワゴンでした。後継モデルは車名がV50になり、V40はみなさんに忘れ去られました。が、8年後に復活した新型V40は、なんということでしょう、イケてるハッチバックになっていたのです。
■ベンツ Aクラス
●歴史と伝統を捨て(?)スポーティに激変
2代目
現行3代目
歴史と伝統を重んじるドイツの自動車業界。なかでもメルセデス・ベンツはその筆頭格だ。そのメルセデスが、それまで2代にわたって築いたコンセプトを完全に捨て、トールワゴン(?)からスポーティハッチ(3代目~)に大変身させたのですから、ビックリしたなぁ。
■プジョー 308
●デザイン再構築の途上ゆえ、この変わりよう
初代
現行2代目
初代プジョー308は、307を深化させた化け猫フェイスで、顔がエグすぎて日本では敬遠されました。ところが現行2代目308は地味でコンサバで、化け猫だった先代とは似ても似つかず! プジョーはデザイン全体がいったん崩壊し、現在再構築の途上にあるのです。
■ジャガー XJ
●英国貴族デザインは変えようがない……と思っていたところに!
X350型
現行X351型
ジャガーといえば英国貴族。デザインも英国貴族。もう変えようがないし、どうにもならないと思っておりました。ところが現行XJはすべてを捨てて、まったく新しい芸術的な英国貴族像を創り上げたのです。先代とはまるで似てないけど、高貴さはさらに増しております。
* * *
ということで「先代モデルとかなり違うじゃん」というクルマを紹介してきた。そりゃ年数が経てば次期モデルは進化して変わるよ、という意見もあるだろうが、コンセプトを含めて姿がガラリと変わるクルマの多いこと。そこには、成功もあれば失敗もあるが……。
●【画像ギャラリー】「お前いったい何があったんだい…」と聞きたくなるような変わりようをギャラリーでチェック!
【番外コラム】 世代を通して「出すたびに変わる」クルマ
●日産マーチ 生まれるたびに大変動!
初代
2代目
3代目
現行4代目
初代は地味でボクシー、2代目は丸っこくて機能的、3代目は丸っこくて個性的、そして4代目は丸っこくて安っぽい。マーチは全世代で大きな変身を繰り返しております! デザインの評価も大変動の連続。
しかも現行マイクラは、怒り狂ったリス君みたいになっちゃったんだから、これがマーチになってりゃ完璧だったんだけど……。
●ホンダインサイト もはやコンセプトからして違う
初代
2代目
現行3代目
初代インサイトは2シーターのスーパー燃費アタッカー、2代目インサイトはプリウスイーターを狙ったハッチバックのハイブリッドカー。そして3代目は、北米市場狙いの大型セダンに!
デザインというよりコンセプトが毎回根こそぎ大変化。ここまで脈絡がないと、いったい車名ってナニ? という気も。養子縁組による大名家の再々興でしょうか。
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