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日本で見てもやっぱりカワe(イイ)! ホンダのEV「Honda e」登場

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日本で見てもやっぱりカワe(イイ)! ホンダのEV「Honda e」登場

東京モーターショー2019(10月24日より一般公開開始)におけるホンダ・ブースの目玉は、”小さいクルマ”だった。ひとつは、2020年2月から販売開始予定の次期型「フィット」。もうひとつはピュアEV「Honda e(ホンダイー)」である。こちらも2020年に市販化を予定する。

Honda eは、2019年3月におこなわれたジュネーブ自動車ショーで披露されたとき、拍子ぬけするぐらいシンプルなデザインで、それゆえかえって印象的だった。

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ボディ形状は5ドアハッチバックのみ。ドアハンドルは格納式。ドアハンドルは格納式。Honda eのデザインは、欧州のライフスタイル誌でも話題になったという。東京モーターショー2019も、ジュネーブ自動車ショーに展示されたモデルそのままのデザインで出展された。

ショー会場で見たHonda eは、装飾をむやみやたらに施していない。スポーティな雰囲気でもない。実にシンプルだ。

ボディ側面には、鏡面ではなく小型のデジタル・カメラを使ったサイドミラー(“サイドカメラシステム”と、ホンダは呼ぶ)の突起がある。

小型のデジタル・カメラを使った「サイドカメラシステム」。サイドカメラシステムの映像は、ダッシュボードに設置されたモニターに表示される。出力が異なるふたつのグレードを設定かつての「N360」を彷彿とさせる“かわいい”スタイルは、ことさらEVらしさを強調したものではない。2ボックス・スタイルは、内燃機関を搭載する乗用車(ICE=Internal Combustion Engine車)っぽい。

Honda eは、モーターをリアに搭載し、後輪を駆動する。ボンネットにある黒いエア・スクープのような部分は、後ろヒンジで開く給電口だ。

給電口はボンネットにある。Honda eは4人乗り。ボディ・サイズは公表されていないが、全長約3.8mとのこと。35.5kWhのバッテリーとモーターを搭載し、最高出力は100kW。117kWのモデルも設定するようだ。

「最高出力が異なるふたつのモデルに、それほど大きな性能差はないと思います。とはいえお客様にとって、選べる喜びがあったほうが楽しいのでは? と、思い、設定を検討しています」

Honda eの開発を陣頭指揮してきた人見庸平氏(商品企画部 主任研究員)は、会場でそう述べた。

ダッシュボード上には、横長のインフォテインメントシステム用液晶パネルが横に並ぶ。インフォテインメントシステム用液晶パネルには「航続可能距離214km」と表示されていた。航続距離は約200km。「短い」といった声もあるというが、人見氏は「航続距離と使い勝手はトレードオフの関係にある」と、話す。

「航続距離を伸ばすためには大きな電池が必要になります。そうなると車体が大きくなるし、充電時間だって延びてしまいます。いたずらに航続距離の長さをうんぬんするのではなく、コンパクト・カーの使用用途に、最適の値(航続距離)になっていればいいのではないでしょうか」

10年先を見据えた技術も投入2019年5月、イタリアで開催された「ミラノ デザインウィーク」にも、Honda eは展示された。シンプルなデザインの北欧家具とともに、部屋のなかに置かれたHonda eは、意外なほど違和感がなかった。人見氏は「iPhoneのような」と、Honda eのクリーンなデザインを定義した。

「走りもかなり楽しいはずです。EV独特の、トルクがたっぷり感じられる加速だけでなく、ハンドリングもそうとう作りこみましたから」

人見氏がそう言うと、となりにいた広報部の女性が「ホント、そうなんです!」と、はげしく首肯していたのがおかしかった。乗れる日が訪れるのを楽しみに待ちたい。

メーターパネルはフルカラー。ステアリング・ホイールはヒーター機能付き。ギア・セレクターはスウィッチタイプ。受注の始まっている欧州では、2020年初夏からデリバリーを始めるそうだ。日本での販売開始時期については、本田技研工業の八郷隆弘代表取締役社長が記者発表のなかで、「来年(20年)には」と口にした。2020年のいつ販売開始されるかは不明だ。車両価格は「安くはないです」(人見氏)とのこと。

「お客様からは、『スポーティなEVやパワフルなEVを作ってほしい』といった要望もいただいていますが、いまはなるべく多くのお客様に(Honda e)を買っていただき、量産効果によってEVのコストダウンをはかっていく時期ではないか? と、思っています」

ホンダは2030年に向け、さまざまなエネルギーに適した技術を開発していくそうだ。Honda eにも、10年先を見据えた技術を盛り込むという。かわいいだけのEVではないのだ。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

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