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「シーケンシャル点火を採用して600馬力を使い切るJZX100チェイサー!」2JZのブロックに1JZのヘッドを組んだ“1.5J”で勝負!

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「シーケンシャル点火を採用して600馬力を使い切るJZX100チェイサー!」2JZのブロックに1JZのヘッドを組んだ“1.5J”で勝負!

1.5J+T88-33Dタービンの600ps仕様

フレンズ独自のシーケンシャル点火で高回転域を安定させる

「シーケンシャル点火を採用して600馬力を使い切るJZX100チェイサー!」2JZのブロックに1JZのヘッドを組んだ“1.5J”で勝負!

1000馬力クラスのパワーチューニングを得意としているフレンズ。当然、その技術の高さを頼って集まってくるハイパワー志向のユーザーは多く、なかには過激な仕様のオーナーカーも存在する。このJZX100もそんな1台だ。

軸となるエンジンは、2JZのシリンダーブロックにVVT-i付き1JZのヘッドをドッキングした通称“1.5J”仕様を搭載。なお、ヘッドは各種加工が施され、カムもIN&EXともに264度のハイリフトタイプに変更済みだ。

組み合わせるタービンはトラストT88-33D。エキゾーストハウジングは15cm2と18cm2の2サイズが設定されているが、フレンズ猪瀬代表は「ストリートメインでブースト圧が1.5キロくらいのマシンでは、15cm2の方がマッチングが良い」と断言する。

最高出力は最大ブースト圧1.8キロ時に600ps/80kgmを発揮。燃料系は800ccインジェクターと265L/h燃料ポンプ×2となっている。

そして、このパワーユニットでフレンズが特に拘ったのが点火システム。JZX100は2気筒ずつでひとつの点火信号を共用する『同爆点火』というシステムを採用しているが、このチェイサーは気筒ごとに個別の点火信号を使う『シーケンシャル点火』に変更。

具体的には、ボッシュのイグニッションコイルと日産のRB20E純正イグナイターをそれぞれ6個ずつ使用し、F-CON Vプロ制御によってシーケンシャル点火方式を実現している。これにより、特に高回転域での点火時期調整幅が大幅アップするのだ。

「同爆点火方式では、高回転域になると点火通電時間を短くせざるを得なくなったり、電圧低下で火が飛ばない危険性が増したりといったデメリットが発生するんです。だから、ハイパワー仕様を狙うなら、シーケンシャル点火方式に変更することをオススメします。点火時期設定の自由度も増すから、セッティング面でも有効です」。

なお、制御はF-CON Vプロをメインに、VVT-i制御はHKSバルコンが、ブースト圧はEVC6がそれぞれ担当する。

また、JZX100のETCSはノーマルだとアクセル全開にしてもサブスロットルが自動調整を行い狙った加速特性を得られない。そのため、サブスロットルを全開状態で固定できるアミューズの『ETCSモニター』(現在は廃盤)を装着している。

エアロパーツはT&Eヴェルテックスのフルエアロでキメる。チラリと見えるマフラーはトラストの砲弾型でメインパイプ80φ、テール115φ。フロントパイプはワンオフ製作されたもので、マフラーと同じく80φだ。

室内はコラム上にブースト計、メーターフードの右上に排気温度計を配置。それ以外の追加メーターは助手席側のダッシュボードに埋め込んでいる。完全なストリート仕様のため、当然ながら内装や快適装備はすべて残されている。

足回りはHKSハイパーマックスIIIスポーツ。LSDはクスコの2WAYを組む。エレガントなホイールはクレンツェのエルアボラで、サイズはフロント9.0J-19、リヤはなんと10.0J-20インチ!

JZ系エンジンのポテンシャルを100%引きだすには点火系の強化が必要不可欠。これは、多くのハイパワーエンジンを作り上げてきたトップチューナー猪瀬氏が、その経験から導き出した結論なのである。


●フレンズ 栃木県下都賀郡野木町友沼6602-4 TEL:0280-54-1650

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