2005年2月24日、2代目となるメルセデス・べンツAクラスが日本に上陸している。初の前輪駆動、画期的なサンドイッチ構造、特異なパワーパックなど、初ものづくしだった初代Aクラスから8年、2代目はどう進化していたのか。メルセデス・べンツが威信を賭けて開発した新世代コンパクトカーの2代目の概要をまず見ていこう。(以下の紹介記事は、Motor Magazine 2005年4月号より)
基本性能を大幅に向上した8年ぶりのモデルチェンジ
扱いやすいボディサイズの中にミディアムセダン並みの安全性と広い室内空間を実現し、新たなコンパクトカーの方向性を示したメルセデス・べンツAクラスが、第2世代モテルヘと進化した。
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初代Aクラスの先進の設計思想を踏襲しながら、内外装の質感と走行性能を大幅に高めたのが特徴で、基本的にはキープコンセプトながらも、ひとまわり大きくなったボディサイズにより、プレミアムな雲囲気を強調している。
室内スペースも居住空間が拡大。新素材を用いたダッシュボードやクロームをあしらったスイッチ類、メーターパネル、センターコンソール両側とドアトリムのマートルウッドなどにより質感も大幅に向上させている。
また、ラゲッジスペースも荷室をフラット化できる1:2分割可倒式リアシートや2段階高さ調節を可能としたラゲッジルームフロアを採用するなど、使い勝手向上に積極的だ。
搭載されるエンジンは1.7Lと2Lの直4SOHCで、従来よりそれぞれ100ccずつ排気量を拡大。パワースペックも最高出力で11ps、最大トルクで0.5kgmアップしている。
これに組み合わされるのが、メルセテス・ベンツ初となるCVT無段変速トランスミッションの「オートトロニック」。7速マニュアルモードも設定され、イージードライブとドライパー主導のキビキビした走りを実現している。
シャシも走行状況に応じてダンパーの減衰力を調節する新機構の 「セレクティブダンピングシステム」を備えたフロントサスペンションと、乗車人数や積載重量にかかわらず車体の姿勢を最適に保つ新設計のリアサスペンションにより、上質で快適な乗り心地を狙っている。
もちろん、安全面でも独自の「サンドイッチコンセプト」をさらに進化させている。バリエーションはA170、A170エレガンス、A200エレガンスの3モデルを用意する。(文:Motor Magazine編集部/Motor Magazine 2005年4月号より)
メルセデス・べンツA200エレガンス(2005年) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3850×1765×1595mm
●ホイールベース:2570mm
●車両重量:1320kg
●エンジン:直4SOHC
●排気量:2034cc
●最高出力:136ps/5500rpm
●最大トルク:185Nm/3500-4000rpm
●トランスミッション:CVT
●駆動方式:FF
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