今年の全日本モトクロスは全8戦。今回の名阪は第6戦となっており、早くも後半戦に突入している。石浦諒は第5戦の藤沢を8/10位で終え、ランキング9位で挑んだ。
写真・文/松永秦
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二日間とも清々しい秋晴れとなった名阪スポーツランド。秋とはいえ強い日差しが気温を上げた。コースレイアウトは昨シーズンから変更され、前半セクションはアップダウンを繰り返しながらのコーナーセクション、後半セクションは直線距離がおよそ半分になったジャンプセクション。路面は相変わらずのサンド質で、ヒートごとに轍が深くなっていく。
苦手な新コースレイアウトにセッティングを合わせていく
石浦は夏のインターバルの間に何度か名阪に足を運び、準備を進めてきた。コースレイアウトが変わり、やや苦手意識を感じながらも攻略を目論む。
大会最初の走行となる土曜の練習走行を終えた直後、メカニックの縄田氏は「まずエキパイ、マフラーのテストを行いました。名阪は特殊なコース。バイクの操縦性でネガが出たため、その点を考慮しながらバイクを作っていきました。事前に2週連続でサスとマフラーのテストを行い、ライダー本人がそれなりに納得のいくマシンに近づけられたと思っています」
練習走行の段階ではコースが整備されていてキレイに整いすぎており、タイムはそこまで伸びない。決勝の荒れたコンディションを想定してセッティングしているためだ。
予選はA組。スタート直後、トップで出た内田篤基に次いで2番手を走行するが、その後コース攻略に苦戦し、9位で終えた。
「コースレイアウトが変更された後にも名阪にはテストで来てましたが、準備万端とは言えない面もありました。新しいレイアウトは自分にとっては乗りづらく、改善しようと色々トライしてきましたが、なかなか難しく…。予選前にエキパイの仕様を事前テストのものから変更しました。さらに練習、予選とスプロケなども変えてみて少しづつ良い方向に近づいてきています」と石浦。
細かなセッティングの見直しが、ライディングを良い方向へと導いていった。
スタートで苦戦するも6位フィニッシュのヒート1
「スタートでミスをしてしまいましたが、1コーナーでうまく抜けることができ、なんとか前に出られました。十分に自分の走りができたとは言えませんが、我慢の走りで6位でレースを終えることができました」と石浦。
このヒート1は第2戦のオフロードヴィレッジ、ヒート2の3位に続く好リザルトとなった。
ヒート2では課題となっていたスタートがうまく決まった。一周目を4番手で戻ってきた石浦だが、この日一番気温の高い時間のタフなコンディションが石浦を苦しめた。
「ヒート2も苦戦するだろうな、と予想できたのでスタートでは絶対に前に出ようと思いました。結果、課題となっていたスタートはうまくいったのですが、後半タレてしまって体力面での課題を感じたレースとなりました」
結果、石浦は10位でヒート2を終えた。「ライディングを振り返ってみると、マシンはいい状態になっている中でコースへの苦手なイメージが払拭できず、事前テストの時から"これはヤバイな…"という印象があり、タイムも出しきれないまま不安な面も抱えてレースに臨みました。リザルトとしては入賞もしましたが、イメージ通りに乗れなかったことがヒート2のペースダウンの原因かな、と思っています」
また、第7戦HSRに向けて石浦は「マシンはかなり煮詰まってきています。エキゾーストの仕様もほぼ決まって、燃調も合わせ込めるようになってきたので、あとはもうライダーかな、と。次戦HSRに向けてもバイクについては大きな変更はないかな、と思っています。コースのセクションが少し変更になっているようなので乗り込んでいきたいと思います」と語る。
縄田氏は「ヒート2は課題が残るレースでした。バイクをマシンプールに残して戻る、そこが最低限のラインですね。今後乗り込み方も視点を変えて取り組んで行かないと。追い下げのレースが続いているので、そこを改善して次のHSRに照準を合わせていきます。HSRは名阪に比べてフラットなので、セッティングについてもHSR仕様に作り上げていきます」
残りはたったの2戦。クライマックスに向けて、GOSHI Racingも歩みを進める。ホームコースHSRでどこまでトップ陣に迫れるか、この1年の蓄積が試されることになりそうだ。
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