クルマに関するトラブルのなかには、比較的有名な故障であるにも関わらず、具体的にどういう事象が起きているのかについては、知られていないものもあります。
そのひとつにエンジンの「オーバーヒート」という現象がありますが、エンジンのなかではなにが起きているのでしょうか。
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オーバーヒートしたとき、クルマのなかではどんな現象が起きているの?「オーバーヒート」は、クルマのトラブルのなかではよく知られているトラブルです。『勉強のしすぎで頭がオーバーヒートしそうだ』など、比喩表現で用いられることもあります。
クルマがオーバーヒートすると、エンジンが高熱を発し、煙が出るなどの症状が起きますが、なぜこのような状態になってしまうのでしょうか。
ホンダは、オーバーヒートがどういった状態なのかについて、次のように説明します。
「エンジンのなかを流れる冷却水の温度が上がりすぎてしまい、エンジンが正常に働かなくなってしまう現象のことを『オーバーヒート』といいます。
冷却水は沸騰して水蒸気になることもあり、ラジエーターキャップなどから吹き出してしまうこともあります。そのまま走り続けると、エンジントラブルの原因となります」
※ ※ ※
オーバーヒートしたときにエンジンから立ち昇る煙は、冷却水の水蒸気だったことがわかりましたが、オーバーヒートする原因とはなんでしょうか。
代表的な原因としては、冷却水が減少することや、すき間から冷却水が漏れてしまうことなどが挙げられます。
エンジンオイルが不足していたり劣化している場合も、オーバーヒートが起こりやすくなるほか、長時間の渋滞などエンジンに高い負荷がかかり続けたときも注意が必要です。
オーバーヒートとは無縁そうな冬季でも、雪などでラジエーター(冷却水の熱を冷ます部品)が塞がれることが、オーバーヒートの原因となる場合があります。
オーバーヒートが起きると、メーター内の水温計の針が高くなり警告灯が点灯するので(警告灯のみのクルマもあり)、速やかにクルマを安全な場所へ停車させなければなりません。
オーバーヒート時の正しい対処法とは クルマがオーバーヒートしたら、停車した後にどういった対応をとればよいのでしょうか。ロードサービス大手のJAFは、次のように説明します。
オーバーヒートしたらどう対処すべき?「オーバーヒートが起きたら、クルマを停めた後エンジンを切らずにボンネットを開け、エンジンルームの風通しをよくします。
エンジンをすぐに切ってしまうと、冷却水の循環が止まることで、一気に温度が上昇したり、エンジンオイルの循環が停止した後、油膜切れを起こして再始動時にエンジンが焼き付く原因となります。
ただし冷却水が漏れていたり、冷却ファンが回っていない場合は、ただちにエンジンを切ってください。
なお、エンジンルームは高温になっているため、ボンネットを開けるときは十分に注意してください」
※ ※ ※
エンジンの冷却が十分におこなわれていないまま、ラジエーター液の量を確認することは大変危険です。熱湯や蒸気が吹き出すことで、やけどなどの危険性があります。すぐにラジエーターキャップを開けることは避けるべきでしょう。
オーバーヒートの後は、まずは十分にエンジンを冷やし、並行してロードサービスや販売店などに連絡を取って対応することが望まれます。
暑い夏の季節となり、行楽シーズンやお盆の時期には道路の渋滞も懸念されるなか、適切な対応方法を知っておくことが重要です。
長距離を走る前には、冷却水やオイル類の点検をおこない、トラブルを未然に防ぐのが賢明といえます。
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