■日産がEVユーザーの家庭向け電力代理販売を2019年度後半に開始する
電気自動車(EV)は、文字通り電気で動くクルマです。電気は各家庭に供給されていますから、配線工事は必要となりますが充電器用コンセントを設置すれば、家の駐車場で充電できるというのは利便性のひとつとなっています。家庭で普通充電、出かけるときには急速充電と併用することがEVの運用としてスタンダードといえるのではないでしょうか(もちろん、集合住宅など充電設備がない場合は、急速充電がメインになることもあるでしょう)。
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さて、そうした家庭でEVを普通充電するには夜間の単価を下げる料金プランを利用して、夜に充電するとオトクという話もありますが、そうしたプランでは昼間の単価が上がる傾向にあります。日中は家族全員が出かけているならまだしも、何人かは在宅しているような家庭では、そうした夜間の単価を抑えたプランではかえって電気代が高くなってしまうこともあると聞きます。
また、電力自由化の時代ですから電力会社と契約するのではなく、別の企業と契約することで電気代を抑えているという家庭も増えていることでしょう。その多くはセットにすることでコストを抑えるというものが多く、携帯電話のキャリアが提供する電気販売や都市ガスとのセットにするサービスなどを利用しているユーザーが増えているのではないでしょうか。また、自動車ユーザーであれば燃料代とセット割になるサービスもあります。たとえば出光昭和シェルの提供する電力販売プランでは、毎月リッターあたり2円の燃料代が割引となります(月間100リッターまで)。いってしまえば200円の割引なのでたいしたことがないと思えるかもしれませんが、年間でいえば2400円。レギュラーガソリン18リッター分に相当すると思えば、かなりオトクに感じるのではないでしょうか。
さて、こうした自動車ユーザー向けの電力販売サービスについて、日産自動車のディーラーを代理販売店として展開すると発表がありました。対象となるのはリーフを購入したオーナーといいますから、EVと電気のセット割が生まれるというわけです。その実施は2019年度後半で、まだ具体的なメリットは見えていませんが、日産でも取り扱うという出光昭和シェルの電力販売では、すでにEV向けのサービスが始まっています。
エンジン車では月々200円を上限とした燃料代の割引でしたが、EV向けのサービスでは月々200円の割引になるということです。これも年間にすると2400円になりますが、発表によると走行距離にして1000km相当(電費を10km/kWhで計算)になるというからバカにできません。年間5000kmを走るユーザーであればEVが使う電力量の20%になるという計算です。もちろん、日産リーフの実電費では7~8km/kWhあたりとなってしまうユーザーが多いでしょうから1000kmを走ることは難しいかもしれませんが、それなりの距離を走ることができる電気代が割り引かれるというのは家庭に充電器を設置するインセンティブになりそうです。
こうしたEVユーザーにとってオトクな電気プランがいくつも用意されるようになり、それぞれのメリットを吟味したうえで自動車ディーラーにおいて申し込みできるようにするというのが日産の発表した内容。EVを購入すると燃料代はかからなくても電気代が上がってしまうという心配もあるでしょうが、少しでも割引になるサービスを組み合わせることで、そうした心配を解消することが期待されます。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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