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業界ニュース 2019.3.2

まるで鮭のように捨てるところなし! クルマのリサイクルの実態とは

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 使用済み自動車のリサイクル実効率は約99%超え!

「生者必滅、会者定離は世の習い」……。メーカーで開発・生産されて、世に送り出されたクルマは、いつか必ずその使命を終える日がやってくる。その使命を終えたクルマは、「使用済み自動車」と呼ばれ、全国で年間約340万台(2006年度~2015年度平均)が処分される。

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 使用済み自動車の処分というと、スクラップにされて産業廃棄物の固まりになるだけ、と思っているかもしれないが、環境型社会の実現に向け、2005年1月から自動車リサイクル法が施行され、リサイクル・適正処理が自動車メーカー等に義務付けられたことで、じつは使用済み自動車のリサイクル実効率は約99%を超えているのだ。

 その内訳は、下記の通り(公益財団法人 自動車リサイクル促進センターの資料参照)。

(1)再使用部品

 まず中古部品として再利用される部品が、20~30%ある。エンジン、トランスミッション、ドアやフェンダーなどの外装部品、電装品などは、「再使用部品」として、一番最初に取り外される。

(2)再資源化部品

 自動車の部品としての寿命は終えていても、資源としてリサイクルが可能な部品は、「再資源部品」として活用される。たとえば、壊れたエンジン、触媒(貴金属が多い)、バッテリー(鉛)、タイヤ、非鉄金属などで、これが全体の約15%。

 リサイクル率が高くても長く大事に乗ることが一番のエコ

(3)自動車ガラ

 上記の「再使用部品」と「再資源化部品」を取り外した外枠状態を、鶏ガラならぬ「自動車ガラ」という。この「自動車ガラ」は、専用のシュレッダーにかけられ、鉄と非鉄金属に分類される。分類されたものは、有価金属等業者が買い取りリサイクルへ。これが全体の40~45%。

 これらは、先の「再資源化部品」と合わせ、「素材サイクル」という扱いになり、これが55~60%を占める。

(4)ASR(Automobile Shredder Residue)シュレッダーダスト

 有用金属を回収した後に残る、樹脂、ゴム、ガラスなどの粉砕クズをASR=シュレッダーダストという。これがおよそ17%残るわけだが、このシュレッダーダストからも有価資源を再分別したり、樹脂やゴムなどは助燃料として熱回収リサイクルに……。

 ちなみにASRの約75%は、樹脂やウレタンなどの可燃物で、残りの約25%は金属やガラスなどの不燃物。ガラス片などはタイルなどの材料に再利用される。

 こうして「再資源化部品」と「素材サイクル」からあぶれた、17%のASRも、熱回収リサイクルも合わせ、ほとんどがリサイクルされ、最終的に埋め立て処分等に回されるのは、クルマ1台分のうち、わずか1%程度しかない!

 というわけで、昨今のクルマのリサイクル率は驚くほど高いわけだが、リサイクル率を高めるには、細かな分別作業が不可欠で、その手間ひまは当然コストに跳ね返る……。

 分別コストとリサイクル品の価格は釣り合いがとれているとはいえないので、使用済み自動車はなるべく出さない方が効率はいい。

 いくらリサイクル率が99%といっても、気に入ったクルマに長く大事に乗ることが、一番のエコにつながることは間違いない。

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(WEB CARTOP 藤田竜太)

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